古文
高校生

助動詞のる、らるの意味の見分け方を教えてください。
受け身、尊敬、自発、可能を簡単に見分けれる方法が知りたいです。
あと、り、たりの意味の見分け方も知りたいです。

回答

こんにちは。
「簡単に」かどうかはわかりませんが・・・。

◎「る」「らる」について。
それぞれの意味をとるときの、ある程度のパターンがありますので、それを覚えます。
○「受身」・・・文中に「受身の対象(~に)」にあたる人物が出ている、もしくは省略されているが想定可能である。
○「尊敬」・・・主語にあたる人物が貴人など、敬意を払うべき相手。また、「仰せらる(仰せ/らる)」のように、尊敬語の動詞に接続する(尊敬語の後に付く)。
○「自発」・・・心情や知覚を表す(またそれに関わる)動詞に付く。(例:「思ふ」「泣く」)
○「可能」・・・打消や反語の語を伴う。(例:「~られず(られ/ず)」)

(あと、「~られ給ふ(られ/給ふ)」のように、直後に尊敬語を伴う(尊敬語の前にある)場合は、「尊敬“ではない”」というのもあります。)

ただし例外やどのパターンにも当てはまらないものは多々あります。
まずは上記パターンを検討し、あとは文脈で確認する必要があります。

◎「たり」「り」について。
「たり」「り」が付く動詞の性質に注目です。
つまり、その動詞が「継続的な動きを表すものか否か」です。
動詞が「継続的なもの」であれば、「たり」「り」の意味は「存続(~ている/ていた)」に、
「継続的なものでない(瞬間的な動きである)」のであれば、「たり」「り」の意味は「完了(~た)」になります。

【例】:
「われ走りたり。」→「走る」は継続的な動作であるので、「たり」は存続。「私は走っている(走っていた)。」
「われ転びたり。」→「転ぶ」は継続的な動作ではない(瞬間的な動作である)ので、「たり」は完了。「私は転んだ。」

文脈上「継続的かどうか」の判断が付かず、結果「完了」「存続」どちらでも解釈できるなあ、という場合もしばしばです。

HiNaティー

ありがとうございます。とても助かりました。

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