✨ 最佳解答 ✨
完了の助動詞「ぬ」+推量の助動詞「べし」のような形になった時の「ぬ」は、ほとんどが強意になります。
「ぬ」は、「べし」の推量、意志、可能などの意味を強める目的で使われ、「確かに」「きっと」「必ず」のような意味が付け加えられます。
なので、訳をする時は「べし」の文法的意味を把握する必要があります。「べし」が推量なら、「きっと~だろう」みたいな感じになります。
「ぬ」が完了になるのは相当珍しいパターンかもしれませんね。
完了の「ぬ」の訳し方は、
①完了(~た、~てしまう、~てしまった)
②強意(きっと~、確かに~、~てしまう)
③並列(~たり~たり)
推量の「べし」には訳し方がたくさんあります。
①推量(~だろう、~そうだ、~ようだ)
②意志(~う、~よう、~つもりだ)
③当然・義務(~はずだ、~なければならない)
④適当・勧誘(~がよい)
⑤可能(~ことができる)
⑥命令(~せよ)
道あしうなりぬべし。
訳 : 道がひどくなってしまったに違いない。
訳 : 道がひどくなってしまっただろう。
訳 : 道がひどくなってしまうに違いない。
これはすべて完了+推量で訳したつもりです。
「てしまった」「てしまう」が完了で、「に違いない」「だろう」が推量の訳です。
完了をとにかく強調したい!って感じでない限りは、強意+推量でいいと思います。ここは、話の流れで推測するしかないと思いますが、完了の意味をどうしても付け加えなければいけない場合以外は、強意で訳しても大丈夫です。
「てしまう」というのは、完了でも強意でも訳せます。なので、「道が悪くなってしまうに違いない」は、強意の訳でもあり、完了の訳でもあります。これの完了を強調したければ「しまう」を「しまった」に変えれば良いですし、強意を強調したければ「きっと」を「道」の前につければ良いのです。
読むのが面倒な長文を書いちゃったのでまとめておきますが、一応完了になる場合もありはします。ほとんどは強意でOKですが、どうしても完了の意味が必要な時は完了をしっかり強調して訳しましょう。「~てしまう」は強意でも完了でも訳せて曖昧なので、「~しまった」としっかり完了を強調すると良いかもしれません。
間違ってたらすみません。
模試であれば、模試の解答が多分正しいと思います。本当に困ったら、強意でも全然いいと思いますよ。
「ぬべし」の「ぬ」は、
助動詞の「種類」は完了です。
助動詞の「文法的意味(意味)」は強意(完了)です。
もし、解答で文法的意味(意味)が完了となっていれば、完了で訳す必要がありますね。
推測ですが、解答には「完了の助動詞」と書いてあるのではないでしょうか?こういう書き方の場合は、文法的意味ではなく種類を指している場合が多いです。そうじゃなかったらすみません。
詳しくありがとうございます。
これは模試の過去問なんですけど、これは強意と答えてしまっても仕方がないですか?今後も「ぬべし」の「ぬ」は強意と答えて大丈夫ですか?(古文が苦手なため文の意味から完了を強調しているか推測することはまだ難しそうです)