-OH基のHがわずかに電離して,フェノキシドイオンとH*を生じ、弱敵
このような酸性を示す有機化合物どうしの, 酸の強さの関係についてはしっかり
補足>ここでの強酸,弱酸は, 「反応する相手より強い酸か, 弱い酸か」 という意味です。
しかし,カルボン酸のナトリウム塩にCO2を吹き込んでも, 反応は起こりません
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0 フェノール類は弱酸性を示す。
します。
○o+ H*
○oH
フェノキシドイオン
フェノール
ONa
+ H0
-OH + NaOH
ナトリウムフェノキシド
フェノール
このような酸性を示す有機化合物どうしの, 酸の強さの関係にっいては
理解しておきましょう。
なお、炭酸は無機化合物ですが, 酸性を示す化合物とうしの反応においてい。
なので,酸性を示す強さの関係を次のように覚えておきましょう。
スルホン酸-SOH>カルボン酸-C0OH>炭酸H.CO。>フェノール類n。
「有酸素運動するか? タフ」で覚えましょう。
(有機化合物の酸性:スルホン酸>カルボン酸>炭酸>フェノール類)
p.208でも説明しましたが,酸性が強いほうが,H*を放出してイオンになりたが
るので,例えば,フェノールのナトリウム塩にCO2を吹き込むと,
H,CO,からH*イオンが放出されて, フェノールが遊離 (結合が切れて, 化合物
ら分離)してきます。
-ONa + HCO3
(CO,+H,O)
強酸
(炭酸)
NaHCO。 +
-OH
弱酸の塩
(フェノールの塩)
強酸の塩
(炭酸の塩)
弱酸
(フェノール)
COONA + H,CO, NaHCO3+《> COOH
強酸の塩
(カルボン酸の塩)
(CO-+H;O)
弱酸
(炭酸)
弱酸の塩
(炭酸の塩)
強酸
(カルボン酸)