古文
高校生

〈出て来ぬけれど〉の「来」の読み方は「き」であってますか?
また、〈出て来侍らねば〉の読み方を教えてください。

回答

〈出て来ぬけれど〉
これ、どこで見た表現でしょうか。
古典文法上、このような形はありえないんですよ。

出で来(いでく)カ変 活用形不明
ぬ?
けれ(過去・詠嘆の助動詞 已然形)連用形に接続する
ど(接続助詞)已然形に接続する

「ぬ」に「けり」の已然形が接続しているので、この「ぬ」は連用形ということになります。
しかし、連用形の「ぬ」は、助動詞には存在しないんですよ。
完了の助動詞「ぬ」の終止形
打消の助動詞「ず」の連体形
のいずれかなんですよね。
ですので、このような表現は、通常の文法ではありえないわけです。

この前に、何か係助詞があるとか、連体形の準体法となるとか、何か特別な状況であれば、
可能性はゼロではないのですが、
いったい、どこの表現なのか、逆に興味がわきました。

〈出て来侍らねば〉
こちらば、問題ありません。
「出で来」に「侍り」(用言)が続いているので、
この「出で来」は連用形です。
ですので、「いできはべらねば」です。
いでき(カ変 連用形)
はべら(ラ変 未然形)
ね(打消の助動詞「ず」の已然形)
ば(接続助詞)

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