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質量パーセント濃度を理解する前に、まずことばの意味を理解することが大事です。理科は言葉の意味、定義を理解することが何よりも大事だと思います。
溶質、溶媒、溶液、水溶液。似たようなこの3つの言葉、それぞれの意味を説明できますか?例えば、水に塩化ナトリウムを入れて食塩水を作ったとしたら、水は溶媒、塩は溶質、できた食塩水が溶液(水溶液)です。要するに、溶質は塩などの溶けているもののこと、溶媒は他の物質を溶かす液体のことで、それを混ぜたら溶液。特に、溶媒が水である溶液は水溶液と呼びます。おそらく、中学校では水以外の溶媒(無極性溶媒のヘキサンなど)は出てきません。ヨウ素など水にはあまり溶けない溶質でも別の溶媒ならよく溶けたりします。
その上で、あともうひとつ大事なことが、溶液の質量と溶媒の質量と溶質の質量の関係です。溶液というのは溶媒に溶質を加えたもの。ということは100gの水(溶媒)に10gの砂糖(溶質)を入れたら、砂糖水(溶液)が110gできます。100gの水に10gの砂糖を入れたのに1kgに重くなったり50gに軽くなったりするわけがないですよね。溶けたら小さい粒になるので見えませんが、消えてるわけではないですね。だから加えた分だけ重くなるのは当たり前です。つまり、これを式にしたら、溶液の質量(g)=溶媒の質量(g)+溶質の質量(g)ですね。
これらの語句を押さえた上で、質量パーセント濃度とは何か簡単に説明すると、「溶液の中にどれだけ多く溶質が含まれているか」です。公式で丸暗記しちゃうんじゃなくて、意味で考えましょう。
例題
80gの水に塩化カリウムを20g溶かす。このときできた塩化カリウム水溶液の質量パーセント濃度を求めよ。
質量パーセント濃度って、溶液に対してどれだけ溶質が溶けてるかでしたね。だとしたら、溶液と溶質の情報がいりますね。
まず溶液ですが、溶かしたら塩化カリウム水溶液ができますね。これはさっきも言ったように80gのものに20gのものを入れてるわけだから、80+20で100gです。
次に溶質です。溶質は塩化カリウムか水どっちかと言われたら、塩化カリウムですね。これを20g加えたっていってるので20gです。
溶液が100gあって、そのうち20gが溶質とわかりました。溶質が溶液の何%占めているかが質量パーセント濃度なので、溶質の質量20gは溶液の質量100gの何%かということですね。ここまでこれば、あとは算数の問題。20%ですね。もし、ここの計算がわからないならばそれは理科の問題じゃないので、そこからやり直しましょう。
最初のうちはちゃんと
溶液→ (g)
溶質→ (g)
と書く癖をつけましょう。
練習(よければチャレンジしてみてください。)
以下の問いに答えよ。ただし、割りきれない場合は小数第一位までの小数で求めること。
(1) ある食塩水160gには食塩が40g含まれているという。この食塩水の質量パーセント濃度を求めよ。
(2) 60℃の水100gに塩化アンモニウムを50g溶かした。このときできた塩化アンモニウム水溶液の質量パーセント濃度を求めよ。
(3) 硝酸カリウムを80g含む質量パーセント濃度10%の硝酸カリウム水溶液がある。これに水を200g加えると何%の水溶液ができるか。
言葉を理解していませんでした!実際に問題で溶質、溶媒、溶液、水溶液、などが出てきた時に頭がこんらんしてしまったので!
すごく分かりやすいです!!!テスト勉強に使わせていただきます!!┏○))ペコリ