✨ ベストアンサー ✨
煮沸することで水温を上げて硫化水素の溶解度を下げ、揮発させて試料溶液から追い出すためです。その後硝酸をぶち込むことで硫化水素で還元されてFe2+になったFe3+をFe3+に戻します。追い出さないと塩基性にした時に鉄がまた還元されますし、硝酸と反応して硫化水素由来で硫黄が沈殿します。また、硝酸を使うことでその工程で沈殿を生じさせない(基本的に硝酸イオンで沈殿するものは無い)のとこれは当然ですが硝酸には金属イオンが含まれていないので余計な反応が起こらないのもキーポイントです。ただ、受験では煮沸するのは硫化水素を飛ばすためくらいしか記述しなくて大丈夫なように字数設定されてることが多いです。
また、本来は煮沸して硫化水素を飛ばしてから常温まで冷却します。これは揮発性酸である硝酸が飛ばないようにするためです。冷却後に濃硝酸を加えて反応させてその後煮沸して硝酸を飛ばします。(余計な反応を起こさないためらしいです。基本硝酸イオンで金属イオンは沈殿しませんがやはり酸化剤として働くからでしょうね。)
ここまで理解すれば絶対負けることないので一応深掘りしておきましたがここまでの理解は流石に要求されないと思います!でも難しいことは言ってないので理解しとくと武器になるので是非!