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嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は
竜田の川の 錦なりけり

激しい風が吹き散らす三室山の紅葉の葉は
竜田川の川面を彩る錦だったのだなぁ

百人一首の69番に出てくる、能因法師の句ですね。

過去の助動詞「けり」の文法的意味には、「過去」と「詠嘆」があります。会話文や、歌の中で出てくる「けり」は、ほぼ詠嘆です。今回は歌の中で出てきていますね。
詠嘆は、今まで気づかなかったことに、初めて気づいてハッとする驚きや感動を表します。

断定の助動詞「なり」+過去(詠嘆)の助動詞「けり」で「なりけり」ように一緒に使われると、「~であったのだなぁ」と訳をすることができますよ。

余談ですが、
「錦」というのは、豪華な錦織物のことを指します。川面に散り敷いた紅葉の葉を錦織物に見立てたそうです。

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