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中納言(隆家)が中宮のところにやってきたのです。

動作主に対しては尊敬語を使い、動作の受け手に対しては謙譲語です。

「参りたまひ」の「参り」は謙譲で、
中宮が中納言に参られる様子を表します。中宮が中納言がした動作を受けているので、謙譲になります。
「参りたまひ」の「たまひ」は尊敬で、
中納言が中宮のところに参るという動作を表します。
中納言が中宮に動作をしているので、尊敬です。中納言が~なさる、です。

「奉らせ」は謙譲で、中宮が中納言から扇を渡される様子を表します。中宮が中納言のした動作を受けているので、謙譲です。
「たまふ」は尊敬で、中納言が中宮に扇を渡すという動作を表します。中納言が中宮へ動作をしているので、尊敬です。中納言が~なさるです。
敬語を使わなければいけないような、偉い人が2人同時に出てくると、2方向への敬意となります。

今回の「たまふ」で、中納言が~なさる、という動作主(中納言)の動作を表しているので、その動作をされる側(動作の受け手側)は謙譲となります。

差し上げなさる、と考えてしまうと、中納言にしか敬意が向いていないのでは?と思うかも知れませんが、動作をされる側(中宮)(訳では訳す必要がない)も敬意を表す必要がある偉い人なので、文法上では2人へ敬意を表しています。

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