古文
高校生
問8についてです。答えはAでした。Bの「家族が恋しくてふさぎ込んでいた」がだめな理由を教えてください。かう=直前の「こころぼそくわびしかりつる」だと思ったのですが...
(写真は本文と注釈と問題です)
つづ
次の文章は「更級日記』の一節であり、作者が宮仕えに赴いた際の体験を綴ったものである。これを読んで、後の問に答えなさ
まず一夜参る。菊の濃くうすき八つばかりに、濃き掻練を上に着たり。さこそ物語にのみ心を入れて、それを見るよりほか
に、行き通る類、親族などだにことになく、古代の親どものかげばかりにて、月をも花をも見るよりほかのことはなきならひ
に立ち出づるほどの心地、あれかにもあらず、うつつともおぼえで、暁にはまかでぬ。・・・(中略)・・・
あかつき
師走になりてまた参る。してこのたびは日ごろさぶらふ。上には時々、夜々も上りて、知らぬ人の中にうち臥して、つゆま
父の老いおとろへ
どろまれず、恥づかしうもののつつましきままに、忍びてうち泣かれつつ、暁には夜深く下りて、日ぐら
われことしも頼もしからむかげのやうに、思ひ頼みむかひゐたるに、恋しくおぼつかなくのみおぼゆ。母亡くなりにし姪
どもも、生まれしよりひとつにて、夜は左右に臥し起きするも、あはれに思ひ出でられなどして、心もそらにながめ暮らさる。
立ち聞き、かいまむ人のけはひして、いといみじくものつつまし
すびつ
十日ばかりありて、まかでたれば、父母、炭櫃に火などおこして待ちゐたりけり。車より下りたるをうち見て、「おはする時
こそ人目も見え、さぶらひなどもありけれ、この日ごろは人声もせず、前に人影も見えず、いと心ほそくわびしかりつる。
てのみも、まろが身をば、いかがせむとかする」とうち泣くを見るもいと悲しつとめても、「今日はかくておはすれば、 内外人
多く、こよなくにぎははしくもなりたるかな」とうちいひて向ひゐたるも、いとあはれに、なにのにほひのあるにかと涙ぐまし
うちと
う聞こゆ。
(「更級日記」より)
〔IV〕
〔註〕
○菊…濃淡のある衣を重ね着したときの色合いの名称
○掻練……‥練り絹の上着
○古代の 昔風の
○かげ......おかげ、庇護、恵み
○立ち出づる……宮仕えに出る
nove
○あれかにもあらず······自分かどうかもわからず、無我夢中で
○局して……女房、女官用の部屋をいただいて
うへ
○上…....主人である宮(内親王) の部屋
〇日ぐらし…一日中
ことしも…… 「事しもあれ」の略で、
もあろうに、の意味
さぶらひ召使い
○にほひ・・・・・・・魅力、気品
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問八傍線部9「かうてのみも」は「このようにばかりして」というような意味であるが、何をしていたのか
適切なものを次の中から一つ選び、その記号をマークしなさい。 解答番号は
A 宮仕えで家を空けていた
B
家族が恋しくてふさぎ込んでいた
C人を遠ざけてばかりいた
D 父母の生活を苦しくしてしまった
その試用
回答
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