「さばかり」は「それほど」や「そんなに」といった程度を表す言葉、「御髪(みぐし)」は髪の毛を敬って言った語。
ここで、「侍り」を本動詞として考えると、「侍る=お仕えする・おそばにいる」という意味になるので、「髪の毛が侍る」というのは意味が通りません。
一方、補助動詞としての「侍り」は、丁寧の意味を添える補助的な役割で使われます。つまり、「〜でございます」や「〜でありました」のような丁寧語になります。
したがって、「さばかりに侍りし御髪を」は、「それほどでございました御髪を(のことを)」という意味になり、自然に通じます。
文章を読み、意味が通じるか考えてみるとよいです🙇