古文
高校生
解決済み

断定の助動詞たりの連用形の「たり」と「り」の違いを教えてください!!あと、なりの連用形「なり」と「に」の連用形の違いも教えてください!!おねがいします🙇‍♀️

助動詞 たり 断定

回答

✨ ベストアンサー ✨

ⅰ 断定の「たり」は漢文調の文章でしかほぼ使われず、超レアキャラなので、この「たり」断定かもなと身構える必要はありません。頭の片隅にそんな意味あったなぁと置いとくだけで大丈夫です。
ⅱ 完了・存続の助動詞「り」ですが、これはよく受身・可能・尊敬・自発の助動詞「る」との識別が問われます。
「り」と「る」の識別はめっちゃ簡単です。
「り」または「る」は活用で「る」や「れ」になることもありますが、もし文章で「る」や「れ」に傍線が引っ張ってあったらその直前の文字をみてください。
その文字がもしaの音(あー)ならば、受身・可能・尊敬・自発の助動詞「る」で、
eの音(えー)ならば、完了・存続の助動詞「り」です。
練習してみましょう。

問) 抜かむとするに、おほかた抜か(れ)ず。
  この「れ」はどちらでしょうか。
  直前の文字を見ると「か」でこれはaの音だからこれは受身・可能・尊敬・自発の助動詞「る」になります。
ちなみに、「る」の意味の使い分けは、
①受身は「〜に」という動作相手がいる、または補える場合です。
②可能は平安時代では、下に打消しがなければ可能にしてはならないという決まりがありました。しかし、中世以降になると、下に打消しがなくても可能の意味をとることができるようになりました。その例として1つ文章を覚えておきましょう。「冬はいかなる所にも住ま(る)」この「る」は可能の意味ですので覚えておきましょう。
③尊敬は貴人+「る・らる」または尊敬語+「る・らる」のときです。しかし注意として、「れ給ふ、られ給ふ」は尊敬にだけはならず、受身か自発になります。
④自発は知覚・心情動詞+「る・らる」のときです。知覚・心情動詞の例は、「知る」「思ふ」「泣く」「驚く」「嘆く」などです。
よって先程の問の「れ」は可能の意味になります。

ⅲ 「に」の識別に関しては、断定の助動詞「なり」と完了の助動詞「ぬ」の2パターン(細かく言えば7パターンあるが)です。
①「にき」「にけり」「にたり」「にけむ」のときは完了の助動詞「ぬ」の時が多いです。
②「に」+(助詞)+「あり」の形のときは、断定の助動詞「なり」の時が多いです。ただし、「にや」「にか」の形では下に「あらむ」が省略されている場合があるので注意が必要です。

suzutti

「に」の識別について練習してみましょう

問) これほどの歌、ただいま、よみ出だすべし、とは知らざりける(に)や。

この「に」はどちらでしょうか。
今回は「にや」の形であるので下に「あらむ」が省略されています。よって、「に」+助詞+「あり」なので断定の助動詞「なり」の連用形になります。

ただし、先程も申し上げたとおり、細かく言えば7パターンの識別があるので、それには注意が必要です。もし教えてほしければコメント下さい。また、わからないことがあれば同様にコメントしてください。

星🪐

回答して頂き、ありがとうございました!!

suzutti

いえいえ、勉強頑張ってください!

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