古文
高校生
解決済み

(3)を言葉を補いながら訳せという問題です。
こそ已然形(らめ)があるので、〜だろうけれども と訳したのですが、模範解答は逆説的に一切訳していませんでした。どこが間違えているのでしょうか?
(問題は2014年の京大です)

今朝の文取り出でて、「これが心細くて」とばかり も心得ず。 しき女房たちなどもとぶらひ仰せらるれども、知り 鋼所ざまの御気色なればこそかかるらめに入 今は限りの御面影も今一度見まゐらせむと思ふば 何となき御物語のほどなり。 新 J416

回答

✨ ベストアンサー ✨

難しいですねー。合っているかはわかりませんが自分なりの解釈です。

「こそ~已然、」なら必ずしも逆説という訳ではありません。そう訳す場合もある、強意の場合もある、文脈次第という感じです。
また、らめ、ではなくらめに、と順接でもよく使う接続助詞「に」を挟んでいますのでより逆説の色が薄れているように思います。そして後に恐れある心地すれどもと逆説が続きます。
「御所ざまの御気色〔けしき〕なればこそかかるらめ、またさし出でぬ。」でしたら、「院の御意向であるのだろうが、それでも御前に出ていった。」と逆説に訳すところだと思います。しかしここは こそ~らめ、さし出づとつながるより、こそ~らめに、恐れある心地すとつながり強意+順接(理由)で繋げ「御意向であるだろうからこそ出ていくのははば かられる」とするのが文脈的に自然に感じます。(~けど~しかし~だけどもと続けて突然の事態に対する動揺や逡巡を表現しているととるのもなくもないかもしれませんが。)

あと姑息な考えですが、傍線は「らめ」までで、「に」にも「、」にも引かれていないようなので、「御意向だからこそ退出しなければならない状態になっているのだろう。」で止めて「から」にも「けれど」にもつなげないでも減点される筋合いは無いように思います。

らむ

ありがとうございます!

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