英語
高校生
解決済み

The bicycle became part of a grassroots recreation movement,
with people using their newfound leisure time after the Civil War to get out of the city and into the country.

「南北戦争ののちに人々が新しく見つけた余暇を使って、町を出て田舎へと出かけるようになり、自転車は民衆に根差したレクリエーション活動の一部になった。」
という文について質問なのですが、

①withは付帯状況のwithで、to getのtoは不定詞の副詞的用法であることから、
「The bicycle became part of a grassroots
recreation movement to get out of the city and into the country ,with people using their newfound leisure time after the Civil War. 」
というようにwithが作る句と、toが作る句を入れ替えることは可能ですか?

②また、直訳すると、
「南北戦争ののちに人々が新しく見つけた余暇を使って、町を出て田舎へと出かけるために、自転車は民衆に根差したレクリエーション活動の一部になった。」
という文で合ってますか?

回答

✨ ベストアンサー ✨

同じ文についての質問に答えましたが、理解されなかったようなので解説します。
いっぱいツッコミ入れたいことがあります。

質問に対して
解答の順番が異なりますが

② 合っていません。
その訳だとto不定詞は「目的」を表す副詞的用法として解釈していると思いますが、それは間違いです。
このto不定詞は「結果」を表す副詞的用法です。どちらの使い方も文法の解説書を読めば絶対に載っていることですが、「結果」はちょっと特殊ではあります。

まずわかって欲しいことは
同じ副詞的用法でも、「目的」と「結果」は全然違います。これは「訳し方の工夫」とか「〜ために だと日本語的におかしいから意訳しただけ」ではないんです。
どちらも副詞的用法だから、ぱっと見は同じに見えるけど、全く違った意味を表しているんです。

つぎになぜ目的の「〜ために」だとおかしいかを説明します。
たたたさんが、語順を入れ替えて訳した文を以下に再掲します。冷静に読んでくださいね。

(南北戦争ののちに人々が新しく見つけた余暇を使って、)
[A] 町を出て田舎へと出かける
ために
[B] 自転車は民衆に根差したレクリエーション活動の一部になった。

このAとBの関係をよく考えて、おかしいと思いませんか?
人々が田舎に出かけたいから、その理由づくりのために自転車がレクリエーション活動になった
というのは意味不明な状況ではないですか?
意味的におかしいから「目的」では解釈できないのです。

一度切ります

ののののの

もう一つ重要なミスがあります。
たたたさんのその誤訳を見ると、
to不定詞のまとまりがbecame〜の部分を修飾していると解釈しているのがわかります。

しかし、元々の英文のto不定詞のまとまりは、with people using〜の部分を修飾していて、その部分の「結果」を表しているんです。

つまり
<a>
with people
using their newfound leisure time after the Civil War
人々は南北戦争後に新しく見つけられた余暇を使った

<b>to get out of the city and into the country.
【その結果、】街から出て田舎に向かった

bはaにかかっているから文構造を取ると
<a<b>>こんな感じになります。
そしてこの<<>>のまとまり全体が、主節の
the bicycle became〜 にかかっているので、
模範解答の訳のようになるんです。

おそらくここで引っかかると思うのが
bはaを、「修飾している」のに
「訳し戻さない」ということだと思います。

目的の「〜ために」と訳す場合もそうですが、
to不定詞は普通、
英文だとto不定詞が後ろにくるのに日本語だとその部分が前に来る
という英和のギャップがあるから、
to不定詞の部分を最初に訳してから、それより前に戻るような感じになりますよね。右から左に戻る。
でもそれは、日本語に訳す際の、日本語側の都合です。
「〜ために」と訳すようなto不定詞も、
英文を英文のまま読むときは普通に左から右に読んでいます。

「結果」を表す場合は、日本語でも
〜して、その結果…
という風に左から右に読んでいく、訳し戻す形にならないのが自然です。
だから「結果」のto不定詞は、英語の語順としては修飾しているけども、訳し戻さないのです。

「修飾している」のは英語の語順の都合
「訳し戻す」のは日本語の語順の都合
「修飾している」=「訳し戻す」ではないのです。

一旦切ります。
次で最後です。

ののののの

最後にこの文の正しい解釈の仕方を説明して
質問の①に答えて終わります

まず、to不定詞の「目的」と「結果」について
日本語訳に頼らない、正しい解釈の仕方を説明します。

「目的」というのは意志を持って行う動作を表す表現につくときだけです。
その場で起こっていることを客観的に述べているだけの文にto不定詞がついた場合は「結果」になります。

言ってる意味わかるでしょうか…?
国語力が必要かもです。
(だから学生さん向けの英文法の解説書ではここまで書かれないです)

The bicycle became part of a grassroots recreation movement,
「自転車は、民衆に根差した(草の根の)レクリエーション活動の一部になった」

これは誰か人間が意志を持って行ったことではないですよね。
みんなが自転車をたくさん使うようになった、それ自体は意志動作かもしれないけど、
その結果自転車がレクリエーションになっていった というのは変化を客観的に言っているだけです。

1つ目のコメントで
[A][B]の関係は意味的におかしいよ
と言ったのは、
[B]が意志動作じゃないのに
[A]〜ために と訳しているからと言えます。

<a>with people using their newfound leisure time after the Civil War
人々が南北戦争後に新しく見つけられた余暇を使った

これは意志動作に見えるかもしれないけど、
「人々が」っていうのは
個人個人がバラバラの意志で動いているのを
総称して言ってるのであって、
大人数の人が意志統一したわけじゃないですよね。

彼は「暇をつぶすために」自転車を漕いで田舎に行った
なら
彼という個人の意志で 自転車で田舎に行く
その目的は 暇つぶしのため
となりますよね。

ここではそうではなくて
不特定多数の人に、余暇の時間が生まれた
という現象を言ってるだけです。
だからこの後ろに続くto不定詞は目的じゃなくて結果です。

<b>to get out of the city and into the country.
【その結果、】街から出て田舎に向かった

結果を表すto不定詞の、語順の決まりがあって
to不定詞は、必ず、それが修飾する部分よりも後ろにきます。
だから、
質問の①は「with〜とto不定詞のまとまりを入れ替えちゃダメ」が回答になります。

ちなみに「目的」のto不定詞は、修飾する部分より先に書くことができます。
He got up early to catch the 7:30 train.
To catch the 7:30 train, he got up early.

<a<b>>の構造があって、この全体が付帯状況として主節にかかっています。
「結果」と「付帯状況」が訳にも反映するように頑張って、全体を訳してみると

人々が南北戦争後に新しく見つけられた余暇を使い、【その結果】街から出て田舎に向かう、【という状況のなかで、】自転車は、民衆に根差した(草の根の)レクリエーション活動の一部になった

という感じです。
【  】の部分が「結果」「付帯状況」というのをあえてわかりやすく訳してみたけど、そのせいで少し日本語としては不自然ですね。

たたた

たくさんの解説ありがとございます。
良ければでいいのですが、「訳し戻し」とは何ですか?

あと、「目的」とは意志のある…という説明や
以前の質問で回答してくださったとき、第一文型の前置詞+目に見える名詞は…などの解説がとてもわかりやすかったのですが、この解説は回答者様独自で考えられた説明なのですか?それとも、何かの参考書や記事を引用されているのなら、ぜひ引用元を教えてほしいです!

ののののの

また長いんで分けますね

訳し戻し というのは、例えば
He got up early / to catch the 7:30 train.
彼は早起きした 7:30の電車に間に合うために

目的の意味のto不定詞が来るときは
〜ために の部分が後ろにくるので、
これを述語より先に訳して
彼は 7:30の電車に間に合うために 早起きした 
となりますよね。
つまり、
to不定詞を訳してから、それより前の動詞に戻ってますよね。

名詞的用法のto不定詞も
He decided / to travel all over the world.
彼は 決めた 世界中を旅することを

英語では 主語動詞 が先に来るので、
日本語訳するときは、to不定詞の部分を先に訳してから、動詞部分に戻って訳すことになりますよね。

これはたぶん誰でもやってることだと思うんです。
訳し戻す って意識してないかもしれないけど。

結果のto不定詞はそうならないんです
He lived long / to be ninety.
彼は長生きして、(結果として)90歳になった。

to不定詞いろいろな用法ありますが、
基本的な用法はどれも、右から左に訳し戻す形になるんです。
結果の意味の用法だけは左から右に戻らないで訳せるんです。だからこの結果の用法だけはみんな混乱するんです。
自分の持っている文法の解説書、20年くらい前の高校生向けのものには画像のような解説がありました。

ののののの

参考書は受験参考書じゃなくて、大学の教養レベルくらいのやつとか、一般向けに書かれているものなら、たくさん読んでるんですけど、最近の受験参考書はよくわからないです。
昔の参考書の方が難しい説明を避けたり省いたりしていないと気づいてから、最近の受験参考書は買わなくなりました。
きちんと説明しようとすると、「英語」っていう学校の科目の能力じゃない部分が求められちゃうというか、結局国語のトレーニングみたいになるから、英語の参考書として成り立たなくなっちゃうんでしょうね。

自分の説明のベースは予備校講師の永田達三先生です。
昔の先生なのでリアルタイムで授業受けれないと思います。関正生先生もお師匠さんは永田先生。僕の頃は東進で最難関向けの単科講座やってました。
予備校時代のテキストは持っていて、著作権とか怒られたくないんですけど証拠までに画像をあげます。画像1枚目です。

勝手な妄想を垂れ流してる訳ではないのでご安心ください。

いまはワセヨビ?で社会人+意欲ある受験生向けって名目で授業をしているらしくてYouTubeでほんの一部だけ配信してますね。第一文型の説明なんかはそこでも出てきています。それ見てみるだけでも参考になると思います。YouTube検索してみてください。

「目的」「結果」の意志のあるなしについては、さっきのよりもっとふるーい参考書には画像2枚目のように書いてました。最近のものになればなるほど、こういう細かいところ削られちゃってるんですよ。

たたた

ご丁寧な解説ありがとうございます。
助かりました

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