地学
高校生
解決済み

上位地学の大気の範囲です。
“成層圏突然昇温”の仕組みを説明できる方いらっしゃいますか?

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回答

✨ ベストアンサー ✨

_すいません。上位地学って初めて耳にします。教科書か、塾の科目か、の事でしょうか?
_それとも、高層気象学のことを上位地学と言っているのでしょうか?

_先ず、気象学・流体力学で言う重力波(gravity wave)とは、ざっくり、密度が異なる流体(液体とか気体とか)が重力で単振動することで、理論物理学・天文学で言う重力波(gravitational wave)とは異なることは、事前知識として知っていて下さい、

_ジェット気流は、夏季は蛇行幅が少なく、概ね円形をしています。
_冬になると、蛇行の振幅巾が大きくなり、経度毎の気温の分布が大きくなると、背の高い低気圧やら瀬の高い高気圧やらができて、更に蛇行の振幅巾が大きくなります。
_この時、ジェット気流は、南下する時には、ジェット気流は風速が速いので、そのままの気温で周りの空気よりも温度が低くなり、高度を下げる形になります。そして、熱伝導で周りの空気に徐々に温められます。そして、蛇行が北上する時には、今度は、周りの空気よりも温かいので、浮力により、北上と伴に高度を上げて行きます。
_つまり、蛇行の振幅巾が大きくなると、上空の空気はある程度の高度の範囲で大きく撹拌される、と言うことです。(夏季には、ジェット気流による高度間の撹拌はあまりありません。)
_また、蛇行の振幅幅が大きくなると、ジェット気流の行程(道のり)が大きくなるので、全体の円運動を考えるときに、円運動の速度は非常にゆっくりになります。
_これに、時計回りの高気圧性循環が加わると、蛇行のジェット気流は反時計回りに回っているのに、円運動としては、あたかも時計回りに回っているかのように見えることが有ります。
_この時、ある程度の撹拌で上空の空気が撹拌され、対流圏の上部の温度は高まり、また、対流圏界面がジェット気流の北上時の上昇の力で一気に高度が上がる事が有ります。即ち、普段は成層圏の下部が対流圏になってしまう訳です。
_これは、特定の地域で観測すると、ジェット気流の大きな蛇行の振幅幅の寒気側と暖気側とが交互に訪れる事で、対流圏上部で重力波が発生して、大波が出来る事を意味します。嵐の海の波の様なものです。
_これに依って、対流圏の上層は益々撹拌されます。
_撹拌されるので、より上層では、相対的に温度が上昇する事にまります。
_この様にして、成層圏突然昇温が形成。

✌️✌️

とても詳しく説明していただきありがとうございました!
上位地学というのは、高校で学習する地学(地学基礎と地学)のうちの地学の方を、応用の内容なので上位地学とよんでいます!!

ネットを見ても分かりづらかったので助かりました!

ぺんぎん

_ジェット気流の3次元的な挙動(動き)の理解は、高層気象学のキーポイントの一つです。気象予報士でも2次元的な動きの把握しか出来ていない人もそれなりにいます。
_気象学に興味を持ったら、気象予報士試験とかにも挑戦してみて下さい。

✌️✌️

そうなんですね🤔💭ありがとうございます!

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