化学
高校生
解決済み

 同周期の元素の第一イオン化エネルギーが、原子番号が大きくなるほど大きくなる理由として、
「電子核から最外殻までの距離は変わらずかつ原子番号が大きくなるほど原子核の正電荷が大きくなって電子を強く引き付けるから。」
と言われますが、正電荷が増えてもそれに対応して電子も増え負電荷が増えていくので正負一対一に対応するとみれば、強く引き付けるようになるとは言えないような気がしてしまいます。むしろ電子同士の反発が増え、第一イオン化エネルギーは小さくなりそうな気がします。
 なぜ違うのでしょうか?

第一イオン化エネルギー

回答

✨ ベストアンサー ✨

第一イオン化エネルギーとは、その元素がどのくらい陽イオンになりやすいかを示すものです。同一周期で電子配置が変わらないのであれば原子番号の増加に伴って増えた電子はより外側の電子軌道に入ります。外側に行くほど原子核からのクーロン力の影響が小さくなるので第一イオン化エネルギーが1番大きいFr(フランシウム)は外力が少し加わるだけで最外殻電子が飛び出してしまうほどイオン化しやすくなっているのです。ちなみに、実際に原子内部では、陽子の電子を引っ張る力が最外殻電子より内側の電子にほとんどシャットアウトされているため外側にいけば行くほど正電荷の影響が小さいんです。これを遮蔽効果と言い、注目した電子(今回は最外殻電子ですね)に影響する電荷のことを有効核電荷と言います。(高校生では習わないのかな多分)

同じ殻でも中にもいくつか軌道があるからということでしょうか。s軌道やp軌道というのを聞いたことがあるのですが、sよりpの方が外側ということでしょうか?

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