回答

それぞれの天気図を読み解いてみます。

◆アの天気図
等圧線の間隔が狭い所は気圧の傾きが大きく、風が強く吹きます。特に低気圧が発達しながら日本海を進むときは、低気圧の暖域から温暖前線に向かって相対的に暖かく湿った空気が流れ、その空気が日本の山脈を越えると、日本海側はフェーン現象による暖かくて乾燥した強風に晒されるので、多雪地帯は融雪害に注意が必要。春の始め(3月中頃?)の「春一番」と呼ばれる強風は、発達した低気圧を伴って吹き荒れることが多い。

◆イの天気図
太平洋高気圧が卓越し、夏の暑さをもたらす。太平洋高気圧は温暖で湿潤な性質の気団で、8月頃は天気図のように日本列島全体を覆うような気圧配置になりやすい。9月〜10月にかけて太平洋高気圧が勢力を弱めて南東側に移動すると、日本列島(特に関東などの東日本)に台風が上陸しやすくなる。

◆ウの天気図
大陸側でシベリア高気圧、オホーツク海の東のアリューシャン海域で低気圧が卓越し、その中間に位置する日本列島は気圧の傾きが大きくなり、大陸からの冷たくて乾燥した北寄りの風が強く吹き付ける。等圧線は縦縞に間隔が狭いのが特徴で、冷たくて乾燥した北風は日本海上で熱と水蒸気を補給されて、日本海側で雪雲が筋状に発生するのが特徴。一方、太平洋側(特に関東地方)は乾燥して晴れる日が多い。

◆エの天気図
ジェット気流がヒマラヤ山脈で南北に分断され、南から西寄りのルートを通るジェットは東南アジアを通って暖かく湿った性質を帯びて南寄りの風となり日本列島へ流入する。対して、北寄りのジェットは大陸を通り、南寄りの湿ったジェットとオホーツク海上空付近で合流し、下降気流となって地上(オホーツク海上付近)に高気圧を形成する。日本列島は南西の湿った季節風と、オホーツク海の気団に挟まれ、暖かい空気と冷たい空気の勢力が拮抗して前線が停滞する。その時期は6月頃から7月中頃にかけてであり、次第に南寄りの暖かく湿った空気が優勢になり、停滞前線は北上していく。

以上、質問があれば何なりと。

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春、秋……高気圧と低気圧がいっぱいある
夏……日本列島が高気圧の中にある
梅雨……停滞前線
冬……西高東低(もじどおり)

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