敬語の補助動詞は別の動詞に敬意を付け足すものですので、必ずその補助動詞のまえに別の同士があるはずです。
例を挙げますと、源氏物語の桐壺の巻の
人のそしりをもえはばからせたまはず。という文では
え/はばから/せ/たまは/ず で単語に切れます。
はばから は 動詞はばかるの未然形(気兼ねするという意味)
たまは は尊敬の補助動詞たまふの未然形で
気兼ねする に 尊敬の 〜なさるの意味を付け足しています。
なのでこの文は
気兼ねなさることが出来ない。という意味になります
(え は呼応の副詞で打ち消し表現と呼応して不可能を表します)