歴史
中学生
解決済み

日本ってどうして戦後10年で独立して復興できたのですか??

戦後 日本 高度経済成長 独立 復興

回答

✨ ベストアンサー ✨

色々な側面がありますから、
私の回答が全てではありません。
技術的な視点で書きますね。

ちょっと時系列が、戦後10年より長いスパンですがお許し下さい。

①戦前は、国の予算も人材も軍や軍関連軍需産業に割かれすぎていました。
それが、一気に、民需産業に流れてきます。後述の④に続いていきます。
国の予算は、敗戦で混乱しますがね。

②日本は2度と、歴史の表舞台に出て欲しくない。(欧米の本音)
本来、連合国(アメリカなど欧米)は、日本を2度と立ち上がれない国にしたかったようです。
・欧米(白人)が世界を支配しているのに、たてついてきて、苦しめましたからね。実際、日本の再興を望まない趣旨の発言をしている欧米の政府や財界の人はいますからね。
※これは、歴史的な事実です。
とはいえ、連合国は、自由や民主化をWWⅡの大義にしたので、表だって、日本を破壊することはできません。

③米ソ冷戦のはじまり
しかし、米ソ冷戦が始まって、朝鮮戦争が始まります。
マッカーサー(GHQ)は、当時、大戦初期に日本軍にこっぴどくやられたので、日本軍に良い印象がなかった。
でも、日本で極東の戦後処理をしていて、ソ連の膨張(アジアの赤化)という脅威にさらされた時、マッカーサーは、なぜ、日本が満州にこだわったか理解します。戦前の日本軍の行動が地政学的に一理あったことを痛感します。

※歴史的な内容なので、他意はありません。色んな視点や考えがあるので、判断は個人にまかせます。

朝鮮戦争の時、中国共産党の義勇軍の参戦があったとき、満州(中国東方区部)が、兵站基地になるのです。さらに、物資の補給もそこからどんどんされてきます。
マッカーサーは、原爆の使用を本国アメリカに要請しました。そして、それでは、米ソの代理戦争(局地戦)が、WWⅢ(第三次世界大戦)になりかねないということで、アメリカは、マッカーサーを解任します。
・そうなると、極東の防衛戦が、満州で構築できないとなると、日本列島を不沈空母にして防衛戦を作らないとこのソ連や中国の太平洋に出て行こうとする攻勢を防げないとい地政学的な状況が発生します。
結果として、日本が経済や政治で混乱すれば、日本が赤化しかねないということで、②から方針転換がなされました。

その結果、日本には、ある程度豊かで、政治的に安定してもらわなくてはならないし、極東のアメリカ軍を支える補給基地として、軍需物資をつくらなくても、兵の生活にひつような民需物資の生産拠点にはなってもらわなくてはなりません。

トヨタ自動車はじめ多くの日本の会社が、倒産寸前まで会社が傾いていましたが、朝鮮戦争の朝鮮特需で息を吹き前してきます。

余談ですが、この考え方は、地政学的に現在も同様です。
日本列島は純粋に戦略的に重要だから、沖縄に米軍基地が多いのです。さらに、現在、中国人民解放軍が、台湾や沖縄に興味がある理由はこれです。中国は太平洋から自国を守るために、第一・第二列島線といって、の本列島に防衛線を構築しようと考えています。
東洋経済という雑誌のネット記事です。
https://toyokeizai.net/articles/-/70361?page=3

④先述の①と絡みますが、先の大戦で、大義で負けたのでは無く、技術で負けたのではないという思いが日本兵の中にはありました。
※歴史的な内容なので、他意はありません。色んな視点や考えがあるので、判断は個人にまかせます。

世界大戦は、国家の総力戦なので、技術力だけでなく、その国の工業化(工業力)が大きく影響します。技術的にアイディアは良くても、それを大量生産するには、工業力(工場の質と量)が物を言います。
戦後の技術者(戦時中は軍兵器開発をしている者が多い)は、次は、経済で一旗揚げるぞ!という気概があったのです。
戦前は、軍事的な拡大で、日本の経済を安定させようと流れでしたが、戦後は、技術力と企業活動でも意一度日本を立て直そうをいう機運があった。
ソニーも創業者の一人の盛田昭夫は海軍技術中尉であり、ケ号爆弾開発研究会で井深大と知り合う。

⑤がむしゃらに働いた企業戦士
良いか悪いかは別として、今の世の中は、働き方改革だの、自分の時間が大切など言っている人が多いです。
※個人の生き方にどうこういう気はありません。当時の機運の一例(全員そうだったのではないです。)を紹介します。
当時は、死戦(戦場)を経験した人にとって、生きているだけで儲けもの、さらには「なぜ、私は生きて、戦友が死んだのか、私は今後どのように生きていけばいいのか」見たいな感じで、自問自答しながら猛烈に働いた。
働くことで、生活が豊かにもなるし、日本に恩返ししている高揚感もあって、本当に当時の人はがむしゃらに働いた。

⑥人口ボーナス。ベビーブーム
今の中国もそうですが、若い人口が爆発的に増えている国は、高度成長しやすいです。
若い家庭は、色々物入りです。マイホームを買ったり、服だって、子供の成長に合わせて買い換えなくてはいけません。
どんどん国内の市場が広がっていくのです。
さらに、日本全土が、空襲で焼け野原だから、不動産開発もし放題。
前述の③の理由もありアメリカも、資金も物資も投資してくれる。
★単純に、イスが増えるイス取りゲームです。
これは楽しいでしょ、がんばったら、がんばっただけ、結果がでるのだから。⑤の企業戦士は、さらに、がんばっちゃうわけです。

こんなところでしょうか。

最後に、
歴史って面白いですよね。
・幕末の尊皇攘夷や倒幕からの明治維新の富国強兵への流れ
・日露戦争(専門家がいうWW0)→第一次世界大戦(WWⅠ)→第二次世界大戦(WWⅡ)
・満州事変→太平洋戦争→戦後の高度経済成長→米ソ冷戦終了→日米経済戦争とほぼ同時に始まった。IT革命と、中国の発展。
という近現代の歴史をつぶさに勉強すると、未来が見えてくるかも知れません。

そして、これらの歴史的潮流に確実に影響を与えているのは、技術革新なのです。

技術革新
この回答にコメントする
疑問は解決しましたか?