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こんにちは~元塾講師、今はお勉強系ライターやってるゴリゴリの大人です。よろしくね。
敬語、だるいね~。正解から先に言います。
①謙譲語 作者から故左大臣へ
②尊敬語 作者から泉の大将へ
③謙譲語 作者から帝へ
④尊敬語 作者から光源氏へ
⑤謙譲語 作者から内大臣へ
⑥尊敬語 作者から四条大納言へ
⑦謙譲語 作者から斉信へ
⑧尊敬語 作者から則光へ
⑨謙譲語 篁から帝へ
⑩丁寧語 篁から帝へ
以下、解説!!
【敬語の基本その1】
まず、敬語が2つ続く場合って
・謙譲+尊敬(←これが一番多いかも。どっちも偉い人だな~って時に使う)
・尊敬+尊敬(←天皇=帝とか中宮=天皇の奥さんとか、日本でトップレベルに偉い人に使う。使役の助動詞「す」or「る」+尊敬の動詞という組み合わせが多い)
・謙譲+丁寧
の3つのパターンが多いのだ!
【敬語の基本その2】
・その動作を「受ける」人に使うのが謙譲語
→人に~する/人を~する とか。英語で言うと目的語。
・その動作を「する」人に使うのが謙譲語
→人は~する/人が~する。主語。
例えば、「僕は社長に都合の良い日を“伺った”」と「社長は僕に都合の良い日を教えて“下さった”」は内容としては同じだけど、
“伺った”が謙譲語で“下さった”が尊敬語です。これはなんとなーくわかるんじゃないかな?
「伺う」は、敬語じゃなく言えば「きく」、「下さる」は「くれる」。
僕は社長「に」きいたのだから、「伺った」は社長への敬意を表した謙譲語。
社長「は」僕に教えてくれたのだから、「下さった」は社長への敬意を表した尊敬語。
社長は偉いから、「きいた」とか「くれた」じゃあ失礼だよな~ってことで敬語を使って言ってるんだね。
このルールが古文でも適用されます!
で、この問題はありがてえことに現代語訳がついてるよね。それを参考にしながらやってみよう。
【①~⑥】
①~⑥はだいたい同じ感じだから、(1)の文を使って説明します!
(原文)泉の大将、故左のおほいどのにまうでたまへりけり。
(訳文)泉の大将が、故左大臣のお屋敷に参上しなさったそうだ。
・「まうで」=参上したのは、故左のおほいどの「に」だから謙譲語。誰に敬意を示してるかっていうと、参られる側の故左の大将。
更にこれは地の文(手紙とか発言じゃないやつ)だから、誰からの敬意かっていうと作者からの敬意になる。
・「たまへり」=なさったのは、泉の大将「が」参上なさった、から尊敬語。誰に敬意を示してるかっていうと、この動作の主である泉の大将。
更にこれは地の文(手紙とか発言じゃないやつ)だから、誰からの敬意かっていうと作者からの敬意になる。
【⑦~⑨】
これは発言だから、地の文ではないね。(4)の文を使って説明します!
(4)は発言だけど話者が「作者」になってるから一瞬???ってなるかもだけど、発言だから発言者からの敬意だよ~。
あと(4)は登場人物が3人もいて腹立つね
(原文)(作者が則光に)「(斉信には)さらにな聞こえたまひそ」
(訳文)(作者が則光に)「(斉信には)決して申し上げなさらないでください」
・「聞こえ」=申し上げるのは、斉信「に」だから謙譲語。これは作者の発言だから、作者から斉信への敬意。
・「たまひそ」=「なさらないで」は、作者は則光に対して「則光さん、斉信さんには絶対言わないで下さいよ~」的なことを言ってるから、則光「が」斉信に言わないでねってことなので尊敬語。これは作者の発言だから、作者から則光への敬意。
【⑩】
「候ふ」が他の言葉の連用形とか「て」とくっついてて、かつ文末にある時は丁寧語を疑うといいよ~。
遅くなってすみません。ありがとうございます!!
説明長くなるのにすみません。ありがとうございます!