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ことか
物質量を求めることができる。
問題4 アンモニアの逆滴定
0.0500mol/Lの希硫酸20.0mL に, ある量のアンモニアをすべて吸収させた。 指示薬としてメ
12.5mL滴下したところで過不足なく中和した。 希硫酸に吸収させたアンモニアは何mol か。
チルレッドを加え, 未反応硫酸を0.100mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液で滴定したところ,
| 中和が過不足なく起こるとき, 次の量的関係が常に成り立っている。
酸から生じる H+の物質量=塩基が受け取る H+の物質量
硫酸H2SO4 とアンモニア NH3 の反応
では、H2SO4が過剰に存在し, H+ が余
る。余ったH+は,水酸化ナトリウム
NaOH水溶液で滴定される。
物質量の和に等しい
H2SO4 から生じる H+の物質量
NH3 が受け取るH+の物質量
NaOH が受け取る H+の物質量
したがって, アンモニアの物質量をx[mol]とすると, H2SO4は2価の酸, NH3 と NaOH は1
価の塩基であるので,次式が成り立つ。
2×0.0500mol/Lx
20.0
1000
L = 1xx [mol] + 1×0.100mol/Lx
12.5
1000
H2SO4 から生じる H+
NH3 が受け取る H+
NaOH が受け取る H+
したがって,吸収させたアンモニアは,x=7.5×10mol簪である。
L
(NaOH)
Hel
0 15 2.00mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液 10.0mL に, ある量の気体の塩化水素を吸収させた。
未反応の水酸化ナトリウムを, 1.00mol/L塩酸を用いて中和滴定したところ, 15.0mL を要
した。 吸収させた塩化水素の体積は、 0℃, 1.013×105Paで何mLか。
TRY 5 アンモニアを過剰量の希硫酸に吸収させた。この混合水溶液を水酸化ナトリウム水溶液で
滴定するとき, メチルレッドではなくフェノールフタレインを指示薬に用いると、 正確に
終点が測定できない。 それはなぜか。
Check 酸と塩基が過不足なく中和したとき,酸と塩基の間に成り立つ関係を説明しよう。
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