BaSO4
Ba co
Co₂
Ba(oft).
問5 水酸化バリウムは、硫酸や二酸化炭素と反応して硫酸バリウムや炭酸バリ
ウムの沈殿を生じる。 ある高校の化学部では,次の実験Ⅰ〜Ⅲのように水酸
化バリウム水溶液と希硫酸を用いて, 硫酸と水酸化バリウムの反応における
電流の流れ方と, 海水に溶けている二酸化炭素の量を調べることにした。
実験 Ⅰ
図1のようにプラスチック製の計量カップに鉄でできた針金電極を入
れ,直流電源と電流計をつないだ。 そして, 0.10mol/Lの希硫酸 5.00ml
を計量カップに入れた後, マイクロビュレットを用いて同じ濃度の水酸化バ
リウム水溶液を滴下して電流の強さを調べたところ, 電流計の針が安定せず,
値を読めなかった。
実験ⅡI 実験Iで用いた水酸化バリウム水溶液 5.00mL を別の計量カップに入
れた後、マイクロビュレットを用いて0.10mol/Lの希硫酸を滴下して電流
の強さを調べたところ、 電流計の針が安定したので値を記録した。
実験Ⅲ 図2のAに海水 100mL を, B に 0.010 mol/Lの水酸化バリウム水溶液
40 mL を入れた。次に,Aに希硫酸を加えた後、そこに窒素を15分間吹き込
み,海水中の二酸化炭素をすべてBに通して炭酸バリウムとして沈殿させ
た。
電流計
Bの上澄み20mLを沈殿が入らないように注意深くとり、 メチルオレンジ
を加えて 0.010 mol/Lの塩酸で滴定したところ, 中和点までの滴下量は
8.0mLであった。
CHI
マイクロビュレット
(10mL)
針金電極
20mL計量カップ
直流電源
図 1
窒素・
2NaCl+H2SO4
N₁₂ SO4 + 2HC1
37
100~
A (海水) B(水酸化バリウム水溶液)
T
Hasoa
(第7回-3)
COLL
二酸化炭素の吸収管
図 2