『旧唐書』後半読み下し文
旧字は通用字体に直してあります。
ちょうげんもく
開元の初め、又使を遣して来朝す。請いに因り、儒士、経を授く。四門助教趙玄黙
に詔して、鴻嘘寺に就きて之を教える。乃ち玄黙に闊幅の布を遣し、以て
すなわ
ひろはば
束修の礼と為す。題に云く、「白亀元年調布」 と。 人、亦其の偽りなるを疑う。
せきらい
か
うか
得る所の錫賚②は、尽く文籍を市い、海に泛べて還る。其の偏使朝臣仲満③、
中国の風を慕い、因りて留まりて去らず。姓名を改め、朝衡と為す。仕えて
さほけつ
ぎおうゆう
左補欠・儀王友を経たり。衡、京師に留まること五十年、書籍を好み、帰郷
ゆる
を放すも、逗留して去らず。天宝十二年、又使を遣して貢ず。上元中、衡を擢
んきじようじ
ちんなんとご
んでて左散騎常侍・鎮南都護と為す。貞元二十年、使を遣して来朝す。留学
たかしなのまひと
生橘逸勢④・学問僧空海 ⑥。 元和元年、日本国使判官高階真人上言す。 「前件
ようや
すなわ
の学生、芸業稍く成り、本国に帰ることを願う。便ち臣下と同じく帰ること
を請う」と。之に従う。開成四年、又使を遣して朝貢す。
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ことごと