日本史
高校生

氏姓制度がどうしても覚えられません😭
分かりやすく説明してほしいです!

回答

「氏姓制度」とは、ヤマト王権での、豪族の身分支配の仕組みのことです。
ヤマト王権が、「氏(うじ)」に「姓(かばね)」を与えるから、「氏姓制度」といいます。

簡単にいうと、
「氏(うじ)」...豪族の一族の集団
「姓(かばね)」...それぞれの氏の、身分や地位を表す称号
...です。

氏は、その豪族の一族の名称です。

氏の中にも、上下関係がありました。
一族の長が「氏上」。
その下に、血縁者「氏人」が位置します。
氏が持つ土地で耕作を行うのが「部曲」、さらにその下の奴隷が「奴婢」です。
この、氏上・氏人・部曲・奴婢を、まとめて「氏」と言いました。

有名な豪族に「蘇我氏」がいますよね。
例えば、蘇我氏のトップが蘇我馬子の時であれば、蘇我馬子が氏上。蝦夷や入鹿など、馬子以外の「蘇我○○」という人たちは、氏人です。
それに、彼らに仕える部曲や奴婢までを含めて、「蘇我氏」と呼ばれました。

それぞれの「氏」に、一つずつ与えられたのが、「姓」です。
豪族の身分や地位を表す称号です。
氏のランク付けですね。

有力な一族には、「臣(おみ)」や「連(むらじ)という姓が与えられました。

臣は、中央の有力豪族です。
大和(奈良盆地周辺)の地名を氏の名にしています。
蘇我氏などは、臣です。

連は、早くからヤマト王権に服属した有力豪族です。
軍事や祭祀など、職務を氏の名にしています。
大伴氏、物部氏、中臣氏などです。

他にも、有力な地方豪族に与えられる、「君(きみ)」や「直(あたい)」などの姓もありました。

臣と連のうち、それぞれ最も権力のある豪族が「大臣(おおおみ)」「大連(おおむらじ)」に選ばれ、大王の下で国政を担いました。
当時の最高の官職です。
有名な大臣が蘇我氏、大連が物部氏です。

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