古文
高校生

古文の助動詞の伝聞推定ってどういう意味ですか?

回答

・「伝聞」とは、人の話・噂・故事など、人から聞いた内容を伝える用法で、「…ということだ」「…だそうだ」と訳します。
例文)また聞けば、侍従の大納言の御むすめ亡くなりたまひぬなり。(更級日記・梅の立枝)
(また(噂に)聞いたところ、侍従の大納言の姫君が亡くなりなさったということだ。)
→「亡くなり たま ぬ なり」伝聞の助動詞「なり」の終止形が用いられています。人から聞いた「侍従の大納言の御むすめの死」を読者に伝達しています。

・「推定」とは、人の会話・物音・声など、聴覚を根拠に推量する用法で、「…らしい」「…ようだ」と訳します。
例文)妻戸を、やはら、かい放つ音すなり。(堤中納言物語・花桜折る少将)
(開き戸を、そっと、あけ放す音がするようだ。)
→「音 す なり」推定の助動詞「なり」の終止形が用いられています。聞いた音を根拠に、「妻戸をそっと開けているらしい」と推定しています。

(参考)萩野文子編著『古典文法』京都書房
長くなりました…m(_ _)m 参考にしていただけましたら幸いです^^

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