✨ ベストアンサー ✨
xが整数であるということで話を進めますね。
まず、x⁵-xを因数分解します。
x⁵-x=x(x⁴-1)
=x(x²-1)(x²+1)
=x(x-1)(x+1)(x²+1) となります。
ここで、x(x-1)(x+1)に着目します。
順番を変えると(x-1)x(x+1)となり、xは自然数よりこれは『連続3整数の積』を表しています。
連続3整数の積は、6の倍数であることがいえます。
【証明】
❶xが整数のとき,x(x+1)がつねに2の倍数であることを示す。( x(x-1)で示してもいいです。)
(ⅰ) xが偶数(x=2k) のとき (kは整数とする)
x(x+1)=2k(2k+1)
2k+1は整数より、x(x+1)は2の倍数である
(ⅱ) xが奇数(x=2k+1) のとき
x(x+1)=(2k+1)(2k+2)=2(2k+1)(k+1)
(2k+1)(k+1)は整数より、x(x+1)は2の倍数である
(ⅰ),(ⅱ)より,x(x+1)は2の倍数である
このことから、(x-1)x(x+1)は2の倍数であることが分かる
次に(x-1)x(x+1)が3の倍数であることを示す。
(ⅰ) xが3の倍数(x=3k) のとき
(x-1)x(x+1)=(3k-1)(3k)(3k+1)
=3(3k-1)k(3k+1)
(3k-1)k(3k+1)は整数より、(x-1)x(x+1)は3の倍数である
(ⅱ) x=3k+1のとき
(x-1)x(x+1)=3k(3k+1)(3k+2)
k(3k+1)(3k+2)は整数より、(x-1)x(x+1)は3の倍数である
(ⅲ) x=3k+2のとき
(x-1)x(x+1)=(3k+1)(3k+2)(3k+3)=3(3k+1)(3k+2)(k+1)
(3k+1)(3k+2)(k+1)は整数より、(x-1)x(x+1)は3の倍数である
(ⅰ),(ⅱ),(ⅲ)より,(x-1)x(x+1)は3の倍数である
よって、(x-1)x(x+1)は2の倍数でも3の倍数でもあるので、6の倍数である
❷(x-1)x(x+1)(x²+1)…① が5の倍数であることを示します
(ⅰ)x=5kのとき
①でxが5の倍数となるので①は5の倍数である
(ⅱ)x=5k+1のとき
①で(x-1)=5kとなり、(x-1)が5の倍数であるので①は5の倍数である
(ⅲ)x=5k+2のとき
①で(x²+1)=5(5k²+4k+1)となり、5k²+4k+1は整数より、(x²+1)が5の倍数となるので、①は5の倍数である
(ⅳ)x=5k+3のとき
①で(x²+1)=5(5k²+6k+2)となり、5k²+6k+2は整数より、(x²+1)が5の倍数となるので、①は5の倍数である
(ⅴ)x=5k+4のとき
①で(x+1)=5(k+1)となり、k+1は整数より、(x+1)が5の倍数となるので、①は5の倍数である
(ⅰ)~(ⅴ)より、(x-1)x(x+1)(x²+1)は5の倍数である
❶,❷より、(x-1)x(x+1)(x²+1)は6の倍数かつ5の倍数であるので、これは30の倍数である
大変長くなって申し訳ありません💦
《追加》
連続3整数の積が6の倍数であることは、これを証明しなさいという問題でなければ、普通に解答のなかで使ってもOKです。
(n-1)n(n+1)のうち、どれか1つは2の倍数だし、どれか1つは3の倍数であるので、(n-1)n(n+1)が6の倍数になることは明らかだからです!