(2)と(3)について解説します。
■(2) 理科室の容積を200m³とするとき、理科室の空気はあと何gの水蒸気を含むと飽和するか。
●飽和水蒸気量を確認する
実験1より、室温は20℃なので、表より飽和水蒸気量は17.3g/m³です。
●理科室の空気中に含まれる水蒸気量を求める
缶の表面がくもり始めたときの温度は14℃なので、表より14℃の飽和水蒸気量は12.1g/m³です。
よって、理科室の空気中に含まれる水蒸気量は12.1g/m³です。
●理科室の空気があとどれだけの水蒸気を含むと飽和するかを求める
17.3g/m³ - 12.1g/m³ = 5.2g/m³
●理科室の容積を考慮して水蒸気量を求める
5.2g/m³ × 200m³ = 1040g
**したがって、理科室の空気はあと1040gの水蒸気を含むと飽和します。**
■(3) 理科室の気温を10℃まで下げると、空気1m³あたり何gの水滴が生じるか。
●10℃の飽和水蒸気量を確認する
表より、10℃の飽和水蒸気量は9.4g/m³です。
●理科室の空気1m³あたりに含まれる水蒸気量を確認する
(2)より、12.1g/m³です。
●水滴の量を計算する
12.1g/m³ - 9.4g/m³ = 2.7g/m³
**したがって、理科室の気温を10℃まで下げると、空気1m³あたり2.7gの水滴が生じます。**