化学
高校生

312.(2) Fの化合物特定について
化合物Eはスズと濃塩酸で還元できるのですか?

思考 と濃塩酸を用いてニトロフェノールの(ア)基を(イ)したのち, アンモニア 311. 医薬品の合成 次の文を読み, 下の各問いに答えよ。 解熱・鎮痛作用を示すアセトアミノフェンは,次のように合成される。まず, 水を加えると化合物 Aが生じる。 ② Aに化合物Bを作用させると, アセトアミノフェン と有機化合物Cが生成する。 なお,BはCの縮合によって得られる。 NHCOCH3 + C スズ, 濃塩酸 HO -NO2 反応 1 アンモニア水 反応 2 B → A HO 反応 3 ニトロフェノール アセトアミノフェン 思考 313. 二置換体の 芳香族化合物 いろ (1) 文中の(ア), (イ)に適切な語句を記せ。 (2) 下線部①の反応によって生成した有機化合物の構造式を記せ。 (3) (2)の化合物とアンモニアから化合物Aが生成する反応を,化学反応式で表せ。 (4) 下線部②の反応の反応名を記せ。 (5) 有機化合物 B, Cの名称と構造式を記せ。 思考 論述 312. メチルレッドの合成 次の文を読み, 下の各問いに答えよ。 (摂南大) ベンゼン CH6 と混酸(濃硝酸と濃硫酸の混合物)の反応により、ニトロベンゼン C6H5NO2が得られた。ニトロベンゼンにスズと濃塩酸を加えて加熱し,反応が完結し たことを確かめたのち,適切な実験操作を行うことでアニリン C6H5NH2 が得られた。 トルエン C7Hg と混酸の反応により, 分子式 C7H-NO2 の芳香族化合物Aとその構造 性体Bがおもに得られた。さらにAと混酸を反応させると, 分子式 C7HN204 の芳香族 化合物Cとその構造異性体Dの混合物が得られた。 一方, Bと混酸を反応させると,D がおもに得られた。 化合物CおよびDと混酸の反応では,いずれの場合も2,4,6-トリニ トロトルエンが生じた。 化合物 A を中性の過マンガン酸カリウム水溶液中で加熱すると 化合物Eが得られた。 化合物Eにスズと濃塩酸を加え, 適切な処理を行うことで化合物 Fが得られた。Fの希塩酸溶液を冷やしながら亜硝酸ナトリウム水溶液に加えると, 化 合物Gが得られ, その水溶液にジメチルアニリン C6H5N (CH3)2 を加えると,化合物が 得られた。 化合物Hはメチルレッドとよばれる合成染料である。 (1)下線部について,以下の実験操作を(i)→(ii)→(i)(iv)の順に行うことが進 切である。ある日,操作(i)を行わずに, (i)→(i)→(iv)の順で操作を行ったとこ ろ, アニリンはほとんど得られなかった。 次の【 由を簡潔に記せ。 】内の語句をすべて用いてその理 【 溶解性, 水, ジエチルエーテル】 操作(i):水酸化ナトリウム水溶液を反応液が塩基性になるまで加える。 操作(ii):ジエチルエーテルを加え, 分液ろうとに入れて振り混ぜる。 操作(道):水層を流し出してから, ジエチルエーテル層を蒸発皿に移す。 操作 (iv): ジエチルエーテルを蒸発させる。 + (2) 化合物D, FおよびHの構造式を記せ。 (20 名古屋大 188
on 足 アセトアミノフェン ドアミノ作用を示 薬の成分の1つであ り、解熱鎮痛作用を示す。 かつては、アセトア ジッドが解熱剤とす広く用いられていたが、 これは赤血球を溶解するなどの副作用があった これ、現在は用いのを変化ない。このアセトア ニリドの構造の一部を変化させ, 副作用を 止めて、効能を高めた医薬品がアセトアミ ソノフェンやフェナセチンである。 Check 有機化合物の合成 無機試薬から反応を推測する。 濃硝酸と濃硫酸ニトロ化 NHCOCH3 アセトアニリド HO- -NHCOCH3 アセトアミノフェン C2H5-0- -NHCOCH3 フェナセチン (CH スズと塩酸 ニトロ基の還元 過マンガン酸カリウム ベンゼン環に結合した炭化水素基の酸化 312. メチルレッドの合成・ はアニリン塩酸塩となっている。 アニリン塩酸塩は水への溶解性が大き 解答 (1) 操作 (i) を行わず塩基性にしなかったことから, アニリン く, ジエチルエーテルにはほとんど溶解せず, 抽出できなかったから。 (2)D CH3 F NO2 NO2 ③フェナセチンも、 長期 間服用したときに、腎臓 に障害を生じるなどの副 作用があることがわかり、 現在、用いられていない NH4Cl +Naof →Nts+NaCl+ COOH H NH2 COOH CH3 N=NN NaOHである。 LOH CH3 第1章 有機 性の強さの比較 >NH3> C6H5NH2 解説(1) 操作(i)は,生成したアニリン塩酸塩を塩基性にしてア ニンを遊離させ(弱塩基の遊離), 水層からジエチルエーテル層ヘアニ リンを抽出するために行う。この操作(i)を行わないと, 水溶性のアニ リン塩酸塩が水に溶けたままになるので, ジエチルエーテル層に抽出さ れない。 Y (2) トルエンのメチル基はオルト・パラ配向性である。 トルエンを混 酸 (濃硝酸+濃硫酸) でニトロ化すると, -NO2 が1つ導入された化合物 AとBが得られた。 AとBをさらにニトロ化すると, Aからは化合物C とDの2種類が得られ, Bからは化合物Dのみが得られた。 HOOD CH3 CH3 CH3 CH3 ニトロ化 NO2 ニトロ化 NO2 O2N NO2 + ニトロ化 C トルエン A D NO2 ニトロ化 + CH3 CH3 CH3 ニトロ化 NO2 ニトロ化 O₂N NO2 NO2 2,4,6-トリニトロトルエン B NO2 D NO2 セチル化のされやす ノ基>フェノール性 ドロキシ基 ガイ 以上のことから,化合物Aは o-ニトロトルエン、 化合物Bはカ-ニトロ トルエンであり,化合物Cは 2,6-ジニトロトルエン、 化合物Dは2,4-ジ ニトロトルエンであることがわかる。 化合物Aを酸化するとトルエンのメチル基-CH が酸化されてカルボ キシ基-COOH になった化合物Eになる。 これを還元するとニトロ基 がアミノ基になった化合物Fが得られる。さらにジアゾ化によって化合 229 JAPAN

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