✨ ベストアンサー ✨
まずは「し」の上に何が来ているかを考えてみましょう。
①かた→??
②下向せ→サ変動詞「下向す」の未然形
③なり→断定の助動詞「なり」の連用形
④過ぎ→ガ行上二段動詞「過ぐ」の連用形
⑤あやしかり→シク活用形容詞「あやし」の連用形
①の「かた」はこれだけでは意味が通じません。つまり、「かた / し」のように区切ってはいけないということです。なので、「かたし」で1つの単語になっていることが分かります。これは形容詞「かたし」の終止形です。それ以外の②~⑤は単語として成り立っていますね。
次に注目すべきは、②~⑤の活用形です。②は未然形、③~⑤は連用形となっています。このことから②~⑤の「し」は、過去の助動詞「き」の連体形であることが分かります。
過去の助動詞は
せ・○・き・し・しか・○
のように活用します。
過去の助動詞「き」は少し特殊な接続をします。
主に、活用語の連用形に接続します。(今回の問題の③~⑤)
ですが、カ変、サ変には未然形にも接続するという特徴があります。(今回の問題の②)
間違ってたらすみません。
めっちゃ分かりやすいです!!
ありがとうございました!!
②の「下向せ」は「げかうせ」(現代仮名遣いで、げこうせ)と読みます。都から地方へ下るって意味があるサ変複合動詞です。