✨ ベストアンサー ✨
とりあえず話をわかりやすくするために
現在形と過去形の両方がある助動詞にしぼりますね
will-would
may-might
can-could
これがわかればほかの助動詞もわかるから。
それともう一つ、
これは仮定法ではなくて、直説法の場合に関しての説明と考えてください。
仮定法は直説法がちゃんとわかればそれほど難しくありませんが、直説法が"ちゃんと"わかることが重要
どの助動詞も、いろんな用法がありますが
大きく分けると2種類
①ある出来事に関しての話し手の認識(=推量や確信)を表す
②それ以外
これを区別するのが重要です。
例えば
willなら、
「だろう」と訳すような用法は①
「つもりだ」とか「〜しがちだ」とか訳す用法は②
「〜してくれませんか」will you〜? も②
mayなら
「かもしれない」は①
「〜してよい」とか、お店とかのMay I help you?とかは②
canなら
(この違いが判断しにくいことが、みみさんの質問に関係している)
「できる」という能力を表す用法は②
「ありえる」とか可能性を表す用法は①
「〜はずがない」は可能性の否定なので①
ほかの助動詞も考えてみてください
shouldは?
mustは?
など
意味と形の関係について言えることは
①の用法のときは 助動詞 have ppになるんです。
will have pp 〜しただろう
may have pp 〜したかもしれない
can have pp 〜した可能性がある/〜したということがありえる
なぜ①の用法だけか
それは【話し手】の認識 を表す用法であるということが関係しています。
仮に内容が過去のことでも、話し手はその内容を"いま"話していますよね。
つまり、助動詞が話し手の認識を表す場合は、その認識は、まさに今現在の認識なので、助動詞は現在形。
でも話の内容は過去ならば、後ろにhave ppがつくわけです。
ちなみに
①の用法の場合
それぞれの助動詞の確信度を弱めて、自信のない感じや遠慮がちな感じを演出する際には、助動詞を過去形にします。
「婉曲 えんきょく(回りくどくいうこと)」と言います。
気をつけて欲しいのは
助動詞過去形+have pp っていう形は
仮定法過去完了のイメージが強いのですが
婉曲の用法もあります。
というか婉曲自体が仮定法の応用なのです。
タバコ吸っていいですか?
Would you mind my smoking?
Wouldは婉曲ですが、仮定法っぽく訳すならば
「僕がタバコ吸うことを気にしますか?(気にしたりなんかは実際はないかもだけど、一応そんなことも考えてみようかなーと)」
あるかどうかわかんないけど、どうですかねえ?いや、まぁわかんないんですけどね
みたいに、
仮定の話をくどくどして、言いたいことを薄めるのが「婉曲」です。
一旦切ります
今回は[あ]の文だから、
to discern〜 っていう動作についてのpossibility
その動作が「できるのか、できないのか」について言っています。
だから助動詞+have ppの形は取りません。
that we discerned〜という出来事全体のpossibility
その出来事が「ありえるのか、ありえないのか」について言う
ということとは、区別せよということです。
ちなみに、
①の用法は
意味は「出来事についての話し手の認識」
過去の出来事の場合は 助動詞+have ppの形
ということでどの助動詞も一貫しているのですが、
②は実は助動詞によってまちまちで
一貫性がありません。だから「その他」としています
助動詞の根源的な意味に加えて、人称なども絡みます。
例えば
canは「文主語の能力」、過去形はcould
これはわかりやすい
willは②の用法でも細かく分類が必要で
②-1 「文主語の意志」の場合
1人称(〜つもりだ)ならば
過去のこと(〜つもりだった)はwas going to〜
wouldは、時制の一致でしか使わない
3人称(どうしても〜しようとする)ならば
過去のこと(どうしても〜しようとした)はwouldを使う。
②-2「習慣・習性」の場合
過去のことwouldで言う。
よくused toとセットで、would often〜とかの表現で習うやつ
mayは②の用法でも、話し手の認識を表します。
許可/禁止「〜してよい」などの用法は、明らかに立場の上下がはっきりしている場合に使います。
先生と子どもとか、小さい子とパパママとか
あとは、公の機関の文書命令とかにも。
「話し手」というとわかりにくいかもしれませんが、「〜して良い/いけない」はその言葉を発した人の認識だということです
ただし、
①の「〜かもしれない」は
「誰かが・何かする」という「出来事」に対する、蓋然性の認識
②の「〜してよい/いけない」は
あくまで、助動詞の後ろに書かれる動作だけに対する、蓋然性の認識です。
だから区別できると思います
英文法の中で1番難しいのが助動詞と名詞だと思うので、マジで頑張ってください。
今回の問題は
要はこのcouldは、可能性ではなくて
能力を言ってるのです。
だから
can have ppとか婉曲でcould have ppとしないのです。
これはどう判断するかというと、その書き換えがヒントになります。
[あ] It was just possible to discern the land through the mist.
と書いてますが、
実はpossibleはthat節も取ることができますから
[い] It was just possible that we discerned the land through the mist.
とも書けますね。
ところが[あ]と[い]は同じ意味ではないのです。
[あ]は、
to discern〜という動詞句(to不定詞)にだけpossibleがかかっています。
[い]は、
that we discerned〜というthat節にpossibleがかかっていて、
誰かが何かやった という出来事全体のpossibilityを説明しています。
先に私は助動詞の分類①で「【ある出来事に関しての】話し手の認識」と書きましたが、
これは [い]を意識してのことなんです。
誰かが・何かやった、ということで1つの出来事。
その出来事について何らかの認識を示す
(主に「それが実在することなのか」について)
のが、
助動詞の①の用法なんです。
もう少しだけ続けます