僕も似た性格で、割り切るのが苦手で、同じ悩みを抱えていました。
僕が今在籍しているのは工学部です。理学部の先生から数学を教わったこともあります。その経験をもとに話しますが、個人の見解でしかないし、他学部の人からしたら間違えていることもあるかもしれないです。
まずは、大学の数学について簡単に書いておきます。
数学系、物理系、電気・通信系、情報系、生命系、化学系、いずれの学部にしろ、理系ならたいてい学部1年生で線形代数と微積分を習うと思います。(僕はここで、理学部の先生に教わりました。)場合によっては確率統計も習うかもしれません。
そのあと化学系や生物系の人は数学とはおさらばし、数学科は専門的な数学を、物理を使う人たちはいわゆる物理数学といわれる内容(複素解析、ベクトル解析)にすすむと思います。
一回入らないので送ります。
https://youtube.com/shorts/tPZnmijjutU?si=5VHaFalJOvgwJ0LE
↑見てみてください。
僕は、この人の動画が好きで、チャンネル登録していますが、数学科は僕に合ってないなと毎回思います。
僕が思うに、工学部の数学は、物理の各分野で何か理論を作るときに必要になる「道具」でしかありません。先生たちもそういう認識の方が多いと思います。だから、厳密性は求められません。例えば、微分方程式は一次と二次の基本的なものが解ければそれでいいです。でも、数学科の人は微分方程式の解がどんな時に存在するのかとか、3次以上の一般の微分方程式の解とかに興味があると思います。
大学に入ってすぐ、理学部の先生から線形代数の授業を受け、高校までとは違う感覚がありました。それは「先生の言ってることわからんけどなんか問題は解ける」というやつでした。特に、証明が意味不明で、正直「このオッサンはこんな当たり前のことを証明するために何分グダグダ喋ってんだろ」と思っていました。僕は高校のときから常々、公式の導出などの細かいことまで理解すべきという主義でしたが、半期もそういう授業を受けたら、「え、解けたら良くね?」と思うようになりました。厳密な証明より感覚で理解したほうがわかりやすいこともあって、抽象度が増すだけだろと思ってしまいます。まあぶっちゃけ、大学生にとって何より大事なのは単位で、とりあえずテスト解けて単位取れたらそれで良いからというのも理由だと思います。
逆に物理の教科書なんかだと、「式(10・5)を解くと、2つの解が出てくるが、物理的な意味を考えると、後者を採用すべきである」みたいな文が出てきたりします。物理屋さんは、とにかく近似して、物事を簡潔化して、人力でも解ける形に持っていく、そしてそれが事実とある程度一致してたら、良い近似だねみたいな感覚を持っていると思います。数学に限って言えば、高校数学に近い、積分などの高校数学をよく使うのは間違いなく、理学部の物理学科と工学部の、いわゆる物理屋さんです。
細かいところまで探求する意欲は、高校の勉強より大学の勉強と相性がいいと思います。大学受験は入試という明確な締切があるからです。でも、大学に入っても、割り切らないと先に行けない場面は出てくると思います。厳密な理論がとても大好きで、そういうことに興味があるなら、理学部の数学科に進んでも良いと思いますが、単に気になる性格というだけで、数学科に入っても面白くないと感じるだけだと思います。それよりは、将来就きたい仕事とかのほうが決め手になると思います。少なくとも僕は今の勉強内容に満足しています。