まず、大卒はいわゆる大学の学部(たとえば、センター試験を受けて2次を突破して、という人達の目指すあの場所たち)を卒業することで、卒業すると学位というものが貰えます(これが、高校とはまた異なるところです)。学部卒であれば、基本的に学士という学位を授与されます。そのこともあって、大学の卒業式は「学位授与式」とも呼ばれるのです。なので、その意味で大卒であることと、学士号を持っていることは同じ意味を持ちます
一方、高度専門士は専門学校で得られる学位のひとつなのですが、専門学校は通常2年間で卒業するのに対して、この高度専門士はそれに加えて2年間の修業を求められるわけです。なので、高度専門士は大学のそれと系統が異なるけれども、中身としては4年間勉強あるいは実習して得られる学位ということでトントン、ということになります
基本的に、高度専門士は「大卒か、それ同等」と書かれたところには上の事情によって入社できるので、ナイーブに比較すれば大卒と同じぐらいの生涯賃金を期待できるということが出来ます。一方で、社会的な認知であるとかの側面においては必ずしも平等な扱いを期待できない、とも言えます
しかしながら、学位がふたつ取得できるのであれば、「このような経緯でふたつの学位にふさわしいと認められた」と言うこともできるので、就ける職種の制限という面については、学生各々の喋りのうまさにかかってるような気もします
まとめますと、学位の単純比較とすれば学士と高度専門士は同等で、学士と大卒はイコールです。そして、単純には学士も高度専門士でも就ける職はほとんど差別を受けませんが、一方で社会一般の認知としては差が生まれる可能性はあるけれど、とはいえそれはコミュニケーションで十分カバーできる範疇であろう、ということでした
はい。ただ、いわゆる高卒/専門卒/大卒での年収差については、当然に就く職業などによって多少ないしは結構大きな差がついたりするので、単純比較は基本的にはできません(学位としてより上位の学位に並び変えよ、ぐらいならまったく正しいのですが)
つまり学士・高度専門士は、
専門卒の生涯年収よりも
大卒の方が近いということですか