_ざっくり、化学的な性質が同じで、物理的な性質が違う元素が、同位体です。
_同素体とは、単一の(≒1種類だけの)元素から出来ている、異なる純物質同士を同素体と言います。異なる純物質ですから、化学的性質が異なります。
_例えば、ダイアモンドは、炭素原子だけ(一種類の原子だけ)から出来ている物質なので、単体です。
_そして、ダイヤモンドだけの集まりは、一種類の物質だけの集まりなので、純物質です。
_また、例えば、黒鉛は、炭素原子だけ(一種類の原子だけ)から出来ている物質なので、単体です。
_そして、黒鉛だけの集まりは、一種類の物質だけの集まりなので、純物質です。
_黒鉛とダイヤモンドと、は、同じ一種類の原子(炭素原子)だけから出来ているので、同素体の関係にあります。
_黒鉛とダイヤモンドとが混ざった集合体は、二種類の物質の集まりなので、純物質ではなく、混合物です。
_そして、純物質は、二種類以上の原子から構成されていても、一種類の物質の集合体であれば純物質です。
_例えば、水(純水)は、水素原子と酸素原子とが共有結合して構成されていますが、一種類の物質なので純物質です。
_水素は、(普通の)軽水素、重水素、三重水素、があり、これらが混ざっていても、化学的な性質は同じなので、純物質です。
_しかし、三重水素は、放射線を出す能力がある(放射能がある)と言う、物理的な性質があり、福島第一原子力発電所の処理水の海洋放出等で、話題に上ったりしますよね?
_重水素から出来ている重水も、ミステリー小説とかで、殺人に使われたりしますよね?
_化学的な性質は一緒ですが、物理的な性質が違う為に、反応速度が遅くなり、沢山重水を体内に取り込むと、生命維持に必要な体内での化学反応の速度に追いつかなくなって、死んでしまうのです。
_少量だけ体内に取り込んでも、化学的な性質は同じなので、なんともない(自覚症状はない)のです。