化学
高校生
解決済み

酸化還元反応の量的関係

解説で、「希硫酸を加えて酸性にする」
「硫酸は酸化剤にも還元剤にもならない」
「硫酸で酸性にする必要は無い」
「希硫酸で酸性にする」
が矛盾しているように思ってしまいます
どういうことか教えて欲しいです🙇🏻‍♀️🙇🏻‍♀️🙇🏻‍♀️

176. 酸化還元反応の量的関係 解答 (1) 0.50mol (2) 塩酸中の塩化物イオンが還元剤として働き, 過マンガン酸イオンと反応するから。 解説 (1)問題文中の反応式を,次のように①,②とする。 MnO4¯+8H++5e- → Mn²+ + 4H2O ...1 (COOH)2 2CO2+2H++2e- ...2 ①から1mol の MnO4- が e- を5mol受け取り ②から1mol の (COOH)2がe-を2mol 放出することがわかる。 酸化還元反応では, 酸 化剤が受け取る e-の量と, 還元剤が放出するe-の量とが等しいので, 求めるシュウ酸の物質量を x [mol] とすると、次の式が成り立つ。 0.20mol×5=x[mol] ×2 x=0.50mol 別解 ①×2+②×5によって,この反応のイオン反応式を作成する。 2MnO4- +6H+ +5(COOH)2 2Mn²+ + 10CO2+8H2O この式から1mol の MnO4- と 5/2mol の (COOH)2が反応することがわ かるので 求めるシュウ酸の物質量は, 次のように求められる。 0.20mol× =0.50mol (2) 一般に,酸化還元反応は, 酸性の水溶液中で行われる。このとき, 希硫酸を加えて水溶液を酸性にする。 水溶液を効率よく酸性にするため には,強酸を加えるのがよい。 しかし, 代表的な3つの強酸のうち、硝 酸は水溶液中で酸化剤となり, 塩化水素は還元剤となる。一方,硫酸 は水溶液中では酸化剤にも還元剤にもならない。したがって, 酸化還 元反応の量的関係を調べる場合には、水溶液を希硫酸で酸性にする。 177. 酸化還元反応・ 塩酸では次のような反 応がおこり,塩化水素が 還元剤として働く。 2C¯¯ → Cl2+2e- [+HS+ OsH ② これは希硫酸中に含ま NY れる硫酸イオンSO² が,水溶液中で安定であ るためである。 なお, 濃 硫酸(濃度約98%) では硫 酸が電離していないため, 濃硫酸を加熱すると, 酸 化剤として働く。 ③ 酸化剤として硝酸水溶 液(希硝酸、濃硝酸), ま たは還元剤として塩酸を 用いる場合には,硫酸で 酸性にする必要はない。

回答

✨ ベストアンサー ✨

溶液の酸性度はプロトン(H+)濃度に依存します。硝酸、塩酸、硫酸は水溶液中でプロトンを放す性質があり、水に加えると溶液は酸性になります。硝酸は酸化剤、塩酸は還元剤として働く一方、硫酸は酸化剤にも還元剤にもなりません。(硫酸は水溶液中で電離した状態で安定なため。プロトンを放す酸としてのみ働きます。)
したがって、酸化還元滴定では酸化剤にも還元剤にもならない硫酸で酸性条件にすることが好ましいです。
しかし、酸化剤や還元剤として硫酸や塩酸を用いる場合には、そもそも水溶液は酸性になっていますので、硫酸を加える必要はまったくありません。

ありがとうございます🙇🏻‍♀️🙇🏻‍♀️

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