基礎事項
水素イオンの量と水酸化物イオンの量が等しくなったとき、水溶液は中和する。
すなわち、
中和の量的関係
『酸の水素イオンの物質量=塩基の水酸化物イオンの物質量』
これを言い換えると、
『酸の物質量×価数=塩基の物質量×価数』
これを言い換えると、
a×c×v/1000=a'×c'×v'/1000 ・・・①
a,a':酸、塩基の価数
c,c':酸、塩基の水溶液のモル濃度[mol/L]
v,v':酸、塩基の水溶液の体積[mL]
もしくは、
a×c×V=a'×c'×V' ・・・②
a,a':酸、塩基の価数
c,c':酸、塩基の水溶液のモル濃度[mol/L]
V,V':酸、塩基の水溶液の体積[L]
①今回用いた酸は、塩酸で、塩酸の価数は1価、塩酸のモル濃度は2mol/L、使用した塩酸の体積は3Lですよね。
また、今回用いた塩基は水酸化ナトリウムで、水酸化ナトリウムの価数は1価、水酸化ナトリウムの濃度は6mol/L、
使用した水酸化ナトリウム水溶液の体積は◻️Lですよね。
これを②に当てはめると、
1×2×3=1×6×◻️
6=6×◻️
◻️=1
よって、測定に用いた水酸化ナトリウム水溶液の体積は1L
(2)今回用いた酸は、硫酸で、硫酸の価数は2価、硫酸のモル濃度は0.30mol/L、使用した硫酸の体積は5Lですよね。
また、今回用いた塩基は水酸化鉄(Ⅲ)水溶液で、水酸化鉄(Ⅲ)の価数は3価、水酸化鉄(Ⅲ)水溶液の濃度は1mol/L、
使用した水酸化鉄水溶液の体積は◻️Lですよね。
これを②に当てはめると、
2×0.30×5=3×1×◻️
3=3×◻️
◻️=1
よって、測定に用いた水酸化鉄水溶液の体積は1L
こんな感じでわかりますか?