歴史にIFはありませんが、色々考える事で、将来に向けて予想というか、準備というか腹づもりができると思っています。
だから、そいうい意味では、良い質問だと思います。
まずは、参考資料から、
HOI4による第三次ゆっくり実況者大戦のソ連視点が良い参考になると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=1e5kip9WzhA&list=PLTRHbL-UPYCSSenDXXHPqMa7TV_yh4tvO
https://www.youtube.com/watch?v=OwDNukqdzy4&list=PLbqXqzekGQ4oeNYV1Y3ah_5Tny_O4jRX7
①人の思惑は色々絡み合います。
一国の行動を決定するのも大変です(一貫性を持たすことすら現実では難しい)。
ゲーム内は、一国一人のプレーヤーが、数名の演者を演じているとはいえ、一人です。
だから、スムーズに事が進んでいきます。
ここからが、本題結局、現実が一番無難で、当然の結末
②とはいえ、ゲーム内では、独ソ連携で、アメリカ本土上陸も視野に入り、良かったかも知れませんね。ただ、独ソの主導権争いが発生するから、同盟は困難でしょうね。
③ナチスドイツが勝利する世界線はありえない。
【ゆっくり解説】ハインリヒ・ヒムラー
https://www.youtube.com/watch?v=dkCvyNUkFYg
https://www.youtube.com/watch?v=u6LgSxqtnMg&list=PLja9clVB7yo7uutBggG4DTbJV8z5a5E8x
ナチスドイツのヤバさがわかると思います。
④日本についても、私なりに色々調べたり勉強しました。
戦前の日本も色々矛盾を抱えていたので、やっぱり、敗戦ルートが最もマシな選択だったとしか思えなくなりました。
ただ、戦後が完璧かというと、戦前の歪みが補正されただけで、戦後には戦後の歪みがあるので、いずれ補正されるでしょうね。
もっとも、穏便に補正された方が良いのですが、人は、余力があると、その余力を改善では無く、歪みがあっても今の維持に使ってしまうので、人の世(浮世)って難しいですよね。
⑤ソ連もスターリンもむちゃくちゃだから、そんな世界線いずれ破綻する。
冷戦は、WWⅡの勝利を前提に組まれた戦略だから、ソ連崩壊で、一応の結果が出ている。
ソ連崩壊のダメージをを最小限にすべくロシアができたので、その歪みが今のウクライナで表出している。
⑥結局、ソ連の縦深攻撃(=物量戦)を支えたのは、アメリカの援助
つまり、アメリカがついた側が、勝つのです。
しかし、アメリカ=正義ではないです。
アメリカ=勝利条件を持っている国と言うだけです。
⑦なぜ、アメリカが勝利するのか
❶世界最大の市場はアメリカ
世界には色々な政治体制がありますが、政治体制より、経済体制が重要。
今の世界では、中国良い例です。政治は共産主義(社会主義)で、経済は資本主義。
つまり、政治体制は方便で、いかに国民を食わせるかが政治の最優先事項です。
つまり、資本主義経済の成功した国が一番強いのです。
資本主義では、市場が大切です。
だから、アメリカの市場に食い込めない国は、経済的にしんどくなる。
アメリカは、市場、資源、資本、労働力(移民)で有利です。
❷イギリスは、WWⅠで世界覇権を手放している。それがWWⅡで名実ともにアメリカ=世界覇権に誰の目にも見えるようになった。
❸資本と優秀な人材が集まるアメリカでは、技術革新がおこりやすい。
技術革新を手中に入れている国が有利。
総力戦(国力)が互角なら、技術革新が早い国が有利
❹空母機動艦隊による打撃戦を経験したのは、日米(英)くらいであり、
その最新の戦い方を勝利しノウハウを蓄積したのはアメリカ。
イージス艦なんて、有人対艦ミサイルである日本軍の特攻機に対する防空がその根底にある。
制海権があるので、アメリカは世界中で戦線を構築できるが、アメリカに上陸できる国は無い。
(カナダくらい?地上戦力でアメリカに瞬殺されるのですけどね)
⑧資本主義の世界線では、アメリカが有利なんです。
短期決戦で、国力の無いが戦争しても、アメリカ上陸を果たす前に作戦限界点に達します。
平時に有利な国が、有事にも有利です。
アメリカの市場で商売できない時点で、難しいです。
仮想敵とは言っても、中国も、アメリカ市場前提で世界の工場になって、近年発展したので、アメリカと戦争すること自体が戦略的に不利なんです。戦術的には、超限戦でアメリカを苦しめても、戦略レベルで勝てない。
⑨★アメリカの最大の敵は、資本主義の終焉
資本主義は常に成長し続けなくてはなりません。(借金の利子の返済のため)
しかし、地球は有限です。人口(消費者)も有限です。資源も有限です。経済規模も有限です。
つまり、未開の地があれば、資本主義はどんどん人口を増やして、発展します。
しかし、未開の地が無くなれば、他国から(外交か、外交の一部である戦争で)富を奪うしか成り立たなくなる。
⑩戦後日本はアメリカ市場にくい込むことが最優先
❶冷戦時は、ソ連の横の日本が貧乏になると、ソ連が工作をする可能性があるので、アメリカは、日本を優遇していました。
❷しかし、米ソ冷戦後は、日米経済戦争をアメリカは意識しだし、アメリカは日本に厳しい要求をしてくるようになります。
日本が開発しようとしていたトロンOSの可能性を外交圧力で不当に止める。→アメリカでIT革命が花開いて、GAFA誕生
❸米中による日本挟撃で、日本の経済力をそいでいく。
高度技術はアメリカが受け持ち、大量生産は中国にさせます。
それでも、アメリカ市場を無視できない日本は、日米友好を最優先にする。
❹今度は、経済成長著しい中国がアメリカと市場争い(最悪は戦争)をする可能性が高い。
その時、日本はどうなるのか?
⑪資本主義の行きつく先は、プラットフォーマー「一強」になる?
好例は、アマゾン。
アマゾンの便利さが、他の小売業者を駆逐していく。
GAFAは、日本でも幅をきかせていますが、アメリカでも幅をきかせています。
この経済の格差拡大が、日米(アメリカと他国)の関係だけでなく、アメリカ国内でもおこっているのです。
⑫そして、我々の未来は?
WWⅡを考える事は、WWⅢの仮説設定や回避ルートの模索になる。
過去の世界大戦は、生産>消費が原因。資本主義の矛盾の解消として戦争が勃発。
そもそも、世界大戦を回避するためには、資本主義の改善か、資本主義を上回るもっと良い経済システムの構築しかない。
確かに枢軸国側にアメリカ軍が付くと勝ち目はあったのかもしれませんね!
そうしたらもう少し穏便に済ませられたかもしれませんね...
貴重なご意見ありがとうございました!