✨ ベストアンサー ✨
_m-(メタ)位にニトロ基がつかない、のではなく、付きにくい、てす。
_一般には、OH基(ヒドロキシ基)は芳香環への電子供与性があり、OH基(ヒドロキシ基)の結合する芳香環の炭素原子が三級カルボカチオンとして安定化するので、o-(オルト)位、p-(パラ)位、が活性化し、o-(オルト)位、p-(パラ)位、にNO2が付いた中間体が安定化するので、反応が加速化されて、o-(オルト)位、p-(パラ)位、のニトロ化が優勢となる、と説明されます。
_フェノールのニトロ化自体ではありませんが、o-(オルト)、p-(パラ)、指向、及び、逆のm-(メタ)指向について、以下のウェブ・コンテンツが比較的に分かり易い部類ではないか、と思いますので、参考にして下さい。https://www.google.com/url?sa=t&source=web&rct=j&url=https://www2.meijo-u.ac.jp/~tnagata/education/ochem2/2019/ochem2_19_slides.pdf&ved=2ahUKEwiBisKCoMX7AhWKQfUHHd5XC_AQFnoECBEQAQ&usg=AOvVaw2EPrDczhUwIf8-5SLrsDXv
_ウェブ・コンテンツを閲覧して戴けたでしょうか?
_ウェブ・コンテンツでは、トルエンのニトロ化の場合ですが、室温一気圧でm-(メタ)位は、3%程度です。
_ヒドロキシ基の場合でも、5%未満であり、副生成物と言っても良い程度です。
_これは、一般的な話しとしての回答です。詰まり、実験して、詳細に分析すれば、通常はm-(メタ)位のものも僅かに検出されます。理由を訊かれたので、一般的な説明をしました。
_そして、設問では、2.4.6-トリニトロフェノールのみが最終生成物として得られた、と仮定しているので、m-(メタ)位はない、と言う回答になります。
_物理の問題で、摩擦はないものとする、等としているのと同様です。
m-位になりにくいだけなのに解答のなかにm-位になるものがないのはどうしてですか??