前半の問題
BDが直径となることに着目して、「直径に対する円周角は90度」を用いています。(1)ではsin∠BACを既に求めているので、この結果を用いると簡単に計算ができます。
∠CAD=∠BAD-∠BAC
= 90 -∠BAC
三角比の定義からsin(90°-θ)=cosθとなり、答えはcos∠BAC=1/4です。
図形的性質から180-θの公式を用いたり(円に内接する四角形の対角の和、補角の関係)今回のように90-θの公式を用いる問題はセンター試験やその模試でよく出題されていたので、共通テストでも出る(すでに出たかも)可能性があるので覚えておくべき発想ですね。ですが、円周角の定理からsin∠DBCとして、直角三角形DBCに着目しても三角比の定義から導けます。
後半の問題
円に内接する四角形で持ち合わせておくと便利な発想です。(写真1枚目)
こうなる理由は、写真2枚目のとおりであり、2枚目の①は高校受験のときにやったと思いますが、底辺共通の三角形の面積比は高さの比に等しいというやつで、その進化系です。解答ではこの証明と同じプロセスを辿っていますが、写真1枚目の結果が見えていたら△ABCと△ADCの面積比がBEとDEの比になるとわかります。(写真3枚目)
△ABCの面積は与えられており、△ADCの面積は面積公式を用いて、DA(△BADで三平方の定理)とCA(=6)と前半で求めたsin∠DACから求められます。