日本人が努力（戦争では負けたが、技術力で負けたのではないという技術者の意地とか、色々な日本人のやる気）も要因の１つですが、
最大の要因は、米ソ冷戦です。
本来、欧米は、二度と日本が立ち直れないようにしようと考えていました。
でも、日本が貧しいままだと、その事につけ込んで、ソ連が影で暗躍して日本で革命を起こさせて、ソ連陣営の国になる危険性が出てきました。
そこで、西側陣営（資本主義の国）として、敗戦国のドイツ（西ドイツ）と日本が、豊かな国になってもらう必要がありました。
だから、アメリカは、ドイツと日本に積極的に投資をしていきます。
日本が経済的に強くなる（安定する）と、ソ連が暗躍した革命で日本が東側陣営にならない。
日本が、西側陣営（資本主義の国）の一員となったら、日本列島で、ソ連の太平洋艦隊（母港ウラジオストック）を日本海で封じ込める。
日本列島が、不沈空母の役割をして、ソ連にアメリカ軍が攻撃を加えることも可能になる。日本から直接攻撃できなくても、戦場に必要な大量の物資を日本から戦場に送れると、アメリカ本国より送るより補給線が楽になる。
戦争は、武器以外の物も大量に消費します。
実際、朝鮮戦争の時、日本は、補給基地の役割をしました。兵器以外で兵士に必要な物を日本で調達して（日本に作らして）アメリカは戦場にどんどん送りました。アメリカ本国から送るより輸送距離が短い。
経済力が弱いと、物資の調達も一苦労ですからね。
で、米ソ冷戦が終わるまで、アメリカは、日本に好意的だったのですが、
米ソ冷戦が終わったとき、アメリカ以上の経済力を持っている日本を許すはずがなく、
アメリカは、日本に色々嫌がらせをしてきます。
アメリカも、米ソ冷戦の時は、アメリカのために役立つから、日本に経済支援をしていただけなので、
アメリカ以上に日本がなる事を、アメリカが支援するスジはありません。
当然と言えば、当然ですよね。
今の世界情勢では、みんな自分の国の事で必死です。
ある意味、WWⅡ前夜のような感じです。
基本的に世界大戦は、生産量＞消費量が限界に達した辺りでおこります。
世界経済が、怪しい時期（実は、コロナが始まる前から、そろそろ世界経済が危ないと専門家は言っていた）に
常任理事国同士が、自国の利害で意見が対立しているので、本当に危ないんですよね。
ロシアのウクライナへの軍事活動、台湾での米中の緊張。
常任理事国同士が、自分のエゴで戦争をし始めたら、戦後の国連の枠組みを彼ら自身が壊すことになります。
どうなるのでしょうね。
今までは、常任理事国が、他国と戦争をする事はあっても、
それは、代理戦争であるくらいでした。
（ソ連のアフガン侵攻も、表向きは、アフガンの政府の要請を受けたソ連軍とアメリカの武器援助を受けたタリバンとの戦い。）
今回は、へたすると、常任理事国同士の戦争になるかもしれませんからね。
