中学社会では、基本的に同じものだと捉えてもらって大丈夫です。違いを訊かれることはまず無いと考えてもらって大丈夫です。
とは言っても、違う言葉があてられているように学術的には違う言葉ですので、簡単に違いを説明しておきます。
社会主義は、資本主義を批判することから生まれました。
資本主義とは 国に縛られず自由に経済活動が許される「自由経済」、社会主義はこれの反対で、言い換えると「計画経済」です。
公共事業を実施して国民に職を提供したり、資本家から多く税金を徴収して貧しい者に分配し、貧富の差の縮小、つまり「平等」を目指した考え方です。
次にこの社会主義のうち、左翼的(革新的)であるのが共産主義、右翼的(保守的)であるのが国家全体主義(ファシズム)と考えてください。(一般的に社会科で全体主義と言われるのは国家全体主義です)
共産主義はいわば「完全な平等主義」です。
国民の経済活動はすべて国が管理し、その所得を国が平等に分配します。共産主義はソビエト連邦の崩壊とともに消滅し、現在でも共産主義の理想を掲げている国(中国やベトナムなど)も資本主義を導入しています。
つまり、『社会主義』の形態のひとつに『共産主義』という手段・理想がある、というイメージです。
○○主義 という言葉は この2つ以外にもいくつかあるので、整理して覚えることをオススメします。
詳しくは、私が『○○主義のまとめ』というノートを出しているので、よければ見てみてください!(私のプロフィールページから閲覧できると思います)