歴史
中学生

社会主義と共産主義ってなにが違うんですか?

社会 社会主義 共産主義

回答

中学社会では、基本的に同じものだと捉えてもらって大丈夫です。違いを訊かれることはまず無いと考えてもらって大丈夫です。

とは言っても、違う言葉があてられているように学術的には違う言葉ですので、簡単に違いを説明しておきます。

社会主義は、資本主義を批判することから生まれました。

資本主義とは 国に縛られず自由に経済活動が許される「自由経済」、社会主義はこれの反対で、言い換えると「計画経済」です。

公共事業を実施して国民に職を提供したり、資本家から多く税金を徴収して貧しい者に分配し、貧富の差の縮小、つまり「平等」を目指した考え方です。

次にこの社会主義のうち、左翼的(革新的)であるのが共産主義、右翼的(保守的)であるのが国家全体主義(ファシズム)と考えてください。(一般的に社会科で全体主義と言われるのは国家全体主義です)

共産主義はいわば「完全な平等主義」です。
国民の経済活動はすべて国が管理し、その所得を国が平等に分配します。共産主義はソビエト連邦の崩壊とともに消滅し、現在でも共産主義の理想を掲げている国(中国やベトナムなど)も資本主義を導入しています。

つまり、『社会主義』の形態のひとつに『共産主義』という手段・理想がある、というイメージです。

○○主義 という言葉は この2つ以外にもいくつかあるので、整理して覚えることをオススメします。
詳しくは、私が『○○主義のまとめ』というノートを出しているので、よければ見てみてください!(私のプロフィールページから閲覧できると思います)

この回答にコメントする

実は、基本的には社会主義と共産主義は違いがありません。もともとの思想がどちらもマルクス主義から来ていますし。しかし、簡単に言うと共産主義というのはいわゆる社会主義の最終的形態と言えます。デジタル大辞泉には、社会主義のところに「マルクス主義で、資本主義から共産主義へと続く第一段階としての社会体制」と書いてあったのですが、どうやら社会主義というのはあくまで生産手段の社会的共有に踏みとどまっているようです。だから社会主義国では国が一定の給料を全国民に支払います。しかし、共産主義においては、財産の私有を完全に否定し、すべての利益を皆で共有するので、もはや国家という制度自体が不要になるそうです。なんとも受け入れがたい話ですがw

この回答にコメントする
疑問は解決しましたか?