古文
高校生

【至急】古文で分からない問題があります。助けてください。

【文】
壽永元暦などのころの世のさわぎは、夢ともまぼろしとも、あはれともなにとも、すべて/\いふべききはにもなかりしかば、よろづいかなりしとだに思ひわかれず、なか/\思ひも出でじとのみぞ今までもおぼゆる。見し人/"\の都別ると聞きし秋ざまのこと、とかくいひても思ひても、心も言葉も及ばれず。まことの際は、我も人も、かねていつともしる人なかりしかば、ただいはむ方なき夢とのみぞ、近くも遠くも、見聞く人みなまよはれし。
おほかたの世騒がしく、心細きやうに聞こえしころなどは、蔵人頭にて、ことに心のひまなげなりしうへ、あたりなりし人も、
「あいなきことなり。」など言ふこともありて、さらにまた、ありしよりけに忍びなどして、おのづからとかくためらひてぞ、もの言ひなどせし折々も、ただおほかたの言ぐさも、
「かかる世の騒ぎになりぬれば、はかなき数にならんことは、疑ひなきことなり。さらば、さすがにつゆばかりのあはれはかけてんや。たとひ何とも思はずとも、かやうに聞こえ慣れても、年月といふばかりになりぬる情けに、道の光も必ず思ひやれ。また、もし命たとひ今しばしなどありとも、すべて今は、心を、昔の身とは思はじと、思ひしたためてなんある。そのゆゑは、ものをあはれとも、何の名残、その人のことなど思ひ立ちなば、思ふ限りも及ぶまじ。心弱さもいかなるべしとも、身ながらおぼえねば、何事も思ひ捨てて、人のもとへ、
さてもなど言ひて文やることなども、いづくの浦よりもせじと思ひとりたるを、なほざりにて聞こえぬなど、なおぼしそ。よろづ、ただ今より、身を変へたる身と思ひなりぬるを、なほともすれば、もとの心になりぬべきなん、いとくちをしき。」
と言ひしことの、げにさることと聞きしも、何とか言はれん。
涙のほかは、言の葉もなかりしを、つひに、秋の初めつ方の、夢のうちの夢を聞きし心地、何にかはたとへん。

さすが心ある限り、このあはれを言ひ思はぬ人はなけれど、かつ見る人々も、わが心の友はたれかはあらんとおぼえしかば、人にもものも言はれず。つくづくと思ひ続けて、胸にも余れば、仏に向かひ奉りて、泣き暮らすほかのことなし。されど、げに、命は限りあるのみにあらず、さま変ふることだにも心任せで、一人走り出でなんどは、えせぬままに、さてあらるるが心憂くて、
またためしたぐひも知らぬ憂きことを見てもさてある身ぞ【うとましき】

【問題】【うとましき】には、作者のどのような心情がうかがえるか。本文中に述べている心情を踏まえて、150字以内で説明せよ。

古典

回答

まだ回答がありません。

疑問は解決しましたか?

この質問を見ている人は
こちらの質問も見ています😉