歴史
中学生

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ロシアは第一次世界大戦の総力戦の長期化によって資本主義への不満が高まり、社会主義を目指したとありますがなぜ資本主義に不満が高まったのでしょうか?

回答

第一次世界大戦の総力戦で武器をたくさん作らないといけなくなりました。武器は工場で大量生産されます。

工場の持ち主(資本家)は安いお金で労働者をこき使いまくります。貧富の差もどんどん広がります。

これは資本主義では当然のことだけど、労働者に限界が来ちゃったんですね。だからみんな貧富の差をなくして平等になろうとした。

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表面的には、そうですが、そんなあっさりはしていません。

①不満は、資本主義の富の貧富の差と言うより、帝政(封建的な考え方。世襲や血筋)による貧富の差が大きいのかも知れません。
そもそも、帝政ロシアでは、資本主義がどれほど発達していたか?な部分があります。
経済は資本主義で、工業力もあるのでしょうが、国土が広く、農業国といっても良い側面もあったと思います。地方はちょうど田舎です。
そして、大地主とか農奴とかそういった貧富の差の方が多かったのではないでしょうか?

②WWⅠに勝つために、ドイツは禁断の手を使った。
戦争は、正面攻撃だけが戦争じゃないです。敵国の政情不安をあおり内部からつぶすのも立派な戦法です。
そこで、ドイツは、ドイツ本国でも危険思想を見なされる政治犯になる共産主義者(レーニンなど)をロシアに送り込みます。
封印列車
https://kotobank.jp/word/%E5%B0%81%E5%8D%B0%E5%88%97%E8%BB%8A-1584724
そして、帝政ロシアは崩壊し、ドイツは東部戦線を勝ち抜きました。
しかし、諸刃の剣は、WWⅠの戦後ドイツでも、混乱期には、共産主義との戦いを強いられます。そして、その混乱の中、共産主義を排斥する考えのナチスが政権をとっていきます。

③日露戦争の日本も、ロシアで内部工作をしています。
つまり、帝政ロシアでは、国土が広すぎるために、まとまりがない部分があったのです。そこを敵国は政情不安をあおることで増幅させていたという側面があります。

だから、資本主義への不満から社会主義革命が起きたという単純な話ではないのです。
そもそも、ロシア社会は、資本主義を成熟したかどうか怪しいのです。

これは、大きな問題で、理論の上では、共産主義(社会主義)は、資本主義が成熟して、その矛盾から次の段階として生まれる社会形態となっているからです。
★ソ連や中国など、社会主義や共産国はあるのですが、その理論通りのプロセス通りになった国は無いのです。どちらの国も、封建制度からの社会主義国であり、封建社会の権力闘争が、形を変えて成就したみたいな国なのです。
良い例が、北朝鮮は、社会主義なのに封建的な国です。権力者が三代世襲です。
★つまり、今存在する(存在した)社会主義国の社会主義(共産主義)は、権力を正当化する方便(大義)で、本質は封建国家なのかもしれませんね。
事実、中国では、政治は共産党の一党独裁(共産主義)で、経済は資本主義というダブルスタンダードで国家が運営されています。
本当の、共産主義国なら、政治も経済も共産主義で運営されるはずなんですよね。

日露戦争 第一次世界大戦 資本主義 社会主義 共産主義
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