✨ ベストアンサー ✨
係助詞には「結びの省略」があります。
係助詞に対して結ぶ語が省略される場合のことをいいます。
・世に語り伝ふること、まことはあいなきにや、おほくはみな虚言(そらごと)なり。
→世の中に語り伝えていることは、真実はつまらないのだろうか、多くの場合で全て嘘である。
「まことはあいなきに【や】」と係助詞がありますが、結びの語がありません。
この文では「…にや〔あらむ〕」が省略されています。
係助詞がある→係り結びを起こす とは限りません。
結びの省略の他に結びの流れ(結びの消滅、結びの消去ともいう)があります。
問題では、長い語り台詞の後に「となむ」とありますね。
「『 』と言った。」という風に訳したいので、それに近いハが正解になります。
「とぞ」「となむ」「とや」「とか」など、引用の格助詞「と」がついた場合、
会話文の引用→「言ふ・聞く」
心の中で思っている言葉→「思ふ」
を自分で補う必要があります。
そうです!
今回は結びの省略ということでしょうか。