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ちょっと歴史の話をします。

完了の意味と過去の意味について、奈良時代〜平安時代くらいまでは使い分けていたそうです。どちらも過去に起こった出来事を表しますが、当時は過去の意味意外に何かしらの違いがあったんだと思います。

これが鎌倉時代〜室町時代くらいになると、完了の言葉と過去の言葉とが混同されてきました。元々意味が似ていたので、使っている人たちもあまり使い分けを意識しなくなったのでしょう。

江戸時代くらいに入ると、もう完了の意味も過去の意味も、全て「〜た」と言うようになりました。「車が走った」「彼は言った」「そこに座った」等、現代には「〜た」しか残っていないですよね。

で、現代の言葉で古文を訳す時に困るわけです。昔は過去と完了に使い分けがあったそうですが、現代にその使い分けは残っていないからです。できれば古文の意味をそのまま残して訳したい研究者たちが考えたのが、「完了の時はちょっと違う訳し方をしよう」ということになりました。
それで、完了は「〜してしまった」と訳すというルールができました。これはルールですので、「〜してしまった」という言葉自体に意味はあまりありません。意味的には、現代では過去と一緒ですから「〜た」と訳しますが、「これは完了の意味だよ!」ということを伝えたい時は「〜してしまった」と訳すようにするのが良いと思います。具体的には、テストで訳しなさいと言われて完了の助動詞を訳すときには、「〜してしまった」と訳して、「ここが完了の意味だということをちゃんと理解してるよ!」アピールをするのが良いと思います。

学生

ありがとうございます!

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回答

英語の完了形と同じで、日本語では少し難しいニュアンスです。
「〜してしまって、今はもうここにはいない」
……という感じですかね。

例:車が走った(走り去ってしまった)

まあ、普通の過去としても訳せますが。

学生

ありがとうございます!

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