「べし」は基本的に、「これまでの経験や条件などから考えて、それが当然だ・必然的にこうなるだろう」という気持ちをあらわします。
べし
①推量②意志③適当・勧誘④当然・義務⑤命令⑥可能
③④⑤の違いは微妙です。
これは、書き手(話し手)が何かに確信をもっている点では同じです。文脈で判断する必要があります。
写真と同じ、徒然草の例文をみてみましょう。
家の作りやうは夏をむねとすべし。(徒然草)
(家の作り方は夏の生活を中心に考えるのがよい)
(「必携古典文法」には、これは③適当・勧誘であると記載されています。しかし、④・⑤の意味でも通じないわけではない、と記述されていました。)
これは、一文だけの問題だったので判断は難しいですが、長文になったときは、
「おすすめしている程度だな〜適当勧誘」
「めっちゃ必死に言ってるからこれは当然義務かな」
「場面的にシリアスだし指図してるし命令だな」
とか、フィーリングで現代語訳するといいと思います。