国語
中学生

この時X(無邪気)の意味が何かという問題で、選択肢として、
ア 遠慮がちに
イ 素直で悪気なく
ウ 自分勝手に
エ 幼くて飾り気がなく
yが
ア 礼儀正しく
イ 遠慮深く、ひかえめに
ウ 質素に
エ 落ち込んだ様子で
というふうになっており
Xでは、素直で悪気なくの反対になるんですよね?そのすぐ後に無邪気には見えなかったと否定になるので。ということは化粧をしている杉子は素直じゃなくて悪気があったってことなんですか?それならエも当てはまるのでは?と思いました。エでは、飾り気がないと言うのはわざわざメイクをしていると言う事は外見に気をつかっていると言うことではないでしょうか?これを先生に聞いたとき飾り気がないっていうのは性格の問題だと聞いたのですがわざわざメイクをするなら性格の面でも飾り気があるんではないんですか?
yに関しては文脈からしてエ以外の理由がわかりません。

7| 次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。 情は杉子をほさんで強まっていく。大宮は野島の杉子への気持ちを察し、 外国へ旅立つ決心をする。 文学を志す主人公の野島には年上の友人である大宮がいた。二人の友一 その後大宮は外国にゆくのに忙しかった。 九月の末にはたつことにきまった。その日野島は横浜まで送ることにし た。東京駅に大宮を送る人は五、六十人来ていた。 子の父も母も来ていた。武子は大宮の母について横浜までゆくことに なっていた。ザッシ記者や、文士も見えていた。新聞記者も来て大宮と何か 話していた。しかし野島はそれらの人のことは気にならなかった。 彼の気に なったのはもちろん同じく送りに来ていた杉子だった。杉子にしてはいつも より厚く化粧していて、いつもより美しくは見えたが、無邪気には見えな さみ かった。そしてだれとも話をせずに一人淋しく立っていた。つつましく、だ が何か考えているように、少しやせたのではないかと思った。 武子がそれに気がついて近づくとさすがに笑って見せた。大宮は野島に近 「僕は君の幸運を祈っているよ」大宮はそういきなり言った。彼は泣きた一 いような気がした 大宮も涙ぐんでいるように見えた。 ありがとう。君は身体を大事にしてくれないといけないよ」 「ありがとう。僕が向こうへ行っているうちに二人で来たまえ。旅費くらい、 どうでもするよ」 tそういけば」 野はそのさきは言えなかった。そこへ大宮の母が来て、野島にあいさつ
「何とかさんがお見えになったから、あいさつしておいで」と大宮に言った 「ちょっと失敬する」 「どうぞ」 切符を切るようになったので皆、われ先に入った。 野島の一生ふれることのできなかったのは杉子のこの日の態度と口A だった。杉子はだれにも気づかれないところに立って、気がつかれないよう に、一つのものを見つめていた。 それは大宮を見つめているのだった。 ここで自分は少し筆をはしょる。野島は杉子が大宮を恋していることを瞬 間的に直覚した。汽車は動き出して皆ばんざいを言って、手をふったり、帽 をふったりした。杉子も人々のかげで慎み深くはんかちをふっていた。しか」 しその目は、汽車の窓から首を出して皆に返礼している大宮にそそがれてい た。野島は大宮の目を盗み見た。 しかし大宮は杉子を時々見るようでもあり、 解 見ないようでもあった。野島は大宮が立った後でも仲田のところに時々出か」 けて、杉子に逢った。杉子の態度は別に変らなかった。大宮の話もときには 出たが、別に野島には気にならなかった。ピンポンもした。トランプもし た。しかし前ほどのり気になれなかった。野島は段々落ち着かなかった。彼 はいつ何時、杉子が人妻になるか分からない気がした。彼はとうとう一年後 に間に人をたてて杉子の家に結婚の申し込みをした。だが、体裁よく断られ た。彼はそれでもあきらめられなかった。それで仲田に、「杉子さんの本当 の意志を知らせてほしい」と手紙を書いた。仲田からは「当人も今結婚する 意志はまるでない」と言って来た。彼はそれから仲田の家にはゆくことが出 来なくなった。彼は段々仲田の手紙だけで落ち着けなくなった。仲田は如才 ない男だ。当人の本当の意志でないことも当人の意志のように書き兼ねない 男だ。本当に杉子さんの意志を知らない内は思い切りたくも思い切れないと 思った。彼はそこで思い切って杉子に手紙を書いた。 注4じょさい 「無邪気に」
中略(このあと、野島の杉子への手紙が続く。) を知れば、あきらめなければならないときはあきらめます。そんな時の来な いことを祈っておりますが。どうぞご返事下さい。私はあなたからのセンコ ですが、本当のことを知らせてください。わたしも男です。本当のこと P クを恐る恐る希望に燃えながら待っております。」 杉子はそれに簡単に答えた。 お手紙拝見いたしました。あなたのような尊敬すべき方にかほどまで 言っていただくことはもったいなく思います。しかし父や兄のお答え申した 通りより私もお返事ができませぬ。どうぞ悪しからず。心であやまっており 「4州 野島はこの冷たい手紙を繰り返し読んだ。そして絶望だということを本当 に感じた。彼はすっかり参ってむせび泣いた。 (武者小路実篤「友情」による。一部改) ー)子ー大のいとこ。

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