さて、
カズだよん さんが「忍ぶる」という活用の観点から説明なさっているのでわたくしは別の観点から。
もともと非常にややこしいことに、「偲ぶ」と「忍ぶ」という二つの動詞があったんですね、読みは両方「しのぶ」なんですけど、「偲ぶ」は「心に思い慕う」の意、「忍ぶ」は「我慢する、こらえる」の意で、二つは別の言葉です。
「忍ぶ」はもともと上二段活用だったのですが、中古あたりから「偲ぶ(←これは四段活用)」と混同が進み、「忍ぶ」は四段にも活用する様になりました。そして現代では「忍ぶ」は四段活用の流れを引き継ぐ「五段活用」ですね。
だから「忍ぶ」単体で「この動詞は何段活用しますか」みたいな問題はいい問題じゃありません。実際上二段じゃなくて四段に活用することもあるので。他方、今回は「忍ぶる」という形が与えられているので、これをヒントに、カズだよん さんがおっしゃっていることを参考に解かれるとよろしいかと存じます。