あの日を想ひて【短編】

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かなで

かなで

参考動画:ちょっと悲しくて、時々悲しい作業
BGM
背景:Google画像

ありがとうございました。

ノートテキスト

ページ1:

「...ねぇあかり?」
「ん?」
「私達は将来どうなるのかなぁ?」
「...さぁ?」
「そうだよね一知らないよね」
「未来予言なんて私、 できないよ。」
と言いながら私達は夕日を眺めていた。
KA

ページ2:

見ると、店の中には結構人がいる。
5.6人くらいだろうか。
「いえ、違います」
「ハハッ、それなら良かった…」
そう言うと、サラリーマンの男の人は
私達を見て語り出した。
「中学生...か……。
懐かしいな。 思えば
あの頃は勉強なんぞ
してられんかったなぁ。」
「だからあんたは今でも下っ端なのよ」
女の人が出てきて
店の中の人がクスクス笑ってる

ページ3:

帰り道。
すっかり暗くなっていた。
「なんか、 飲む?」
家に帰るのが寂しくなり、
私はあかりを止める。
「うん」
2人で自動販売機の
隣の階段に座った。
すると突然隣の店の裏口が開き、
びっくりした。
「お前ら、 ···中学生か?
なんだ?遅くまで。 家出か? (笑)」

ページ4:

「…………」
「あぁ、すまんな・・・ こんな、」
「高校の奴らでコンビニ溜まって、
ぐだった日とかあんなにつまんなか
ったのに... 今は羨ましいぜ。
時間って、 戻れないからね。
大切にしよう。」
奥にいるラフな格好の男性が
話の途中に割入ってきた。
「そうだね…」
と、奥に座っている美人で
小柄な女性がふと何か思い、
語り出した。

ページ5:

「誰かから見たら私は子供です
誰かから見たら私は大人です
親の世代から見たら私は子供です
道行く中学生から見たら私は大人です
その境界線は正直分かりません
でも
子供なら言いたいことを口にしたい
大人なら出来る事に手を出したい
今しか主張できない時があって
今だから行動できる事があって
辛い時も、どんな時でも、
出会いたい人に会いに行きたい
忘れてはいけないことを知りたい
言葉にできないものを見に行きたい
そうやって生きたいものです」

ページ6:

「ハハッ、佳子
俺だって頑張ってるんだぞ?」
また語り出した
「まさか、学生時代の何気ない日々が、
あんなに大切な時間だったとはな。」
そういうと店の中のみんなが少し俯いた。
「…子供の時は『勉強嫌いだから早く
大人になって、 仕事がしたい』って。
…今では大人になり、 高卒で仕事し
てるけど、小学生からやり直したい
って、すっげぇ後悔してる。
明らかに勉強不足だな。
そりゃ学歴が全てじゃないってことは
分かってる。でも、もしかしたら、
もっとしっかり勉強していたら…
未来は少し変わったのかもしれない。」

ページ7:

J
そう言い終わると店の中が静まった
「…プハッ! ハハッ! はぁ~、
さっすがユキ!昔からかっけぇ
こと言うな!ハハッ!」
ラフな格好の男性が笑
ユキという女性は顔がすこし赤
くなっていた。
「...
・・・おぉ~??」
店のみんなが笑っている男性とユキを
見つめてニヤニヤしていた。
「ふ〜ん?
今度は私かな」

ページ8:

「…2年前にね。
成人式、あったでしょ?」
店のみんなが首を縦にふる
「・・・あの時ね、 中学時代に3年間ずっと
好きだった男子が居たの。
どこかのタイミングで
声をかけよう、 絶対かけよう、
って思ってたんだけどねぇ。
勇気が出なくて・・・
結局何もせず
終わってしまったわ。
あの時と同じ、 中学の卒業式で
告白しようと思ってたのに、
何もせず終わってしまったあの時の
ように。
結局、私は何も変わっちゃいなかった。
今でも・・・あの時あの時告白して
いたら私の人生はどう変わって
いたんだろ、って。」

ページ9:

「...もし、 今告白したい人が居たら
絶対したほうがいいよ。
やらずに後悔より、 やって後悔。
学生時代の恋は人生の中で特別なもの
だからさ。
終わってしまったら
一生経験できないものよ。」
そう言うと女性はすこし、
昔の乙女心が戻ったような感じがした。
「・・・だから♡
ユキも、そろそろ今の内に言っ
「ちゃいなよ!」
「...えええ・・・
......」
そう言いながら赤くなるユキ

ページ10:

「ハハッ! イケイケ!」
「もぉ・・・!やめてよ!」
大人でからかい始めた。
すると最初に話したサラリーマ
ンの男の人が、
「ハハッ、 すまんな、
おじさんたちに付き合わされて
・・・なぁ、今は、 学生が大変だとか、
今の自分が嫌いとかでもな。
学生の一日一日を大切にしろよ。
かけがえのないものだからな。
いっぱい遊んで、 気があう友達とくだら
ない話したり、 辛い時には家族や友達、
周りに味方が居るのなら存分に話して。
それでも学生が嫌なら、
それこそ、もう一度自分を見つめ直せ。
道はかならずどっかにあるさ。
大人になるのが怖くても、
時間は止まってくれやしないんだから。

ページ11:

「・・・まだまだ、お前らには時間がある。
もう無理だと思ってしまっても、立ち
直れ。逃げたいのは分かる。
だがな、それを乗り越えれば楽
なものさ。 自分がまだ
学生であることを忘れんなよ。
一日一日を、大切に、 な。」
「ねぇ、 なみちゃん」
帰り道、あかりが立ち止まった。
「前まではね、先生になるのが
夢だったんだ」
「うん、知ってる」

ページ12:

「でもね、 今は、 なみちゃんと
一緒に遊んで楽しくなるのが夢!
なみちゃんとの時間を大切にしたい!
遊んで遊んで、遊びまくって、
もちろん勉強もするよ?
喧嘩もして、 くだらない話も
して!でね、『今』 できるすべてを
尽くしたい!
まだ中学生だよ。
でも時間は早いんだから!」
ポカンとしている私に
あかりは微笑みながら前を向いた。
真っ直ぐと、ただ真っ直ぐと。

ページ13:

あ! なみちゃん! おはよ!」
私は大きく微笑んで、
「うん! おはよう! 今日も頑張ろうね!

ページ14:

どうもかなでです!
どうでしたか?
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この短編を作ったきっかけは、
YouTubeのコメ欄です。
「作業BGM」 の動画のコメント達が
なかなか深かったので書かせて
いただきました。
貴重なコメント、 セリフに使わせて
いただきました。 ありがとうございます。
みなさん、学校が嫌かもしれませんが、
今だけのひと時です。 一日一日を大切に。

コメント

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Noël⚡️
Noël⚡️

よろよろ〜!😚💖✨

ふぇいと
ふぇいと

こちらこそ〜よろしく!!

Noël⚡️
Noël⚡️

いえいえっ😊🙌💓
Fateさんためおけですか???
よろしければ仲良くしましょー😻💖✨

ふぇいと
ふぇいと

ありがとうございます😊

Noël⚡️
Noël⚡️

Fateさんすごいですねっ!!😳💖✨
惜しかったんですねーっっ
その気持ちすごくわかります。。。
私もあとちょっとのところで落ちちゃいました泣
レベルは72ほどないんですけど。笑笑

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