Japanese classics
高中

助動詞なりの 伝聞か推定かを見分けるコツはありますか

解答

伝聞・推定の「なり」は、「音(ね)」+「あり」が語源です。
ですので、音、聴覚に基づく伝聞・推定ということになります。

推定は、語源にかなり忠実で、何らかの音響から
見えないものについて述べる場合は、推定と考えて良いと思います。
上代では、
鐘は打つなれど
鴨そ鳴くなる
など、音を表す語の直接ついて使用されていましたが、中古に入り、
音を表す語以外にも用いられるようになりました。

伝聞は、文字通り、噂や他の情報源から聞いている、という状況です。
聴覚からの推定から、派生した用法といえます。
土佐日記の冒頭の
男もす「なる」(男もしている"という")
などが、よく例として挙げられます。
ただ、あくまで伝聞であって、断言できるものではないので、
おのずから、「推定」の意味は含まれてしまいます。

音響に関する語が出てくるかどうか、が1つの判断材料にはなるかと思います。

留言
您的問題解決了嗎?

看了這個問題的人
也有瀏覽這些問題喔😉