解答

✨ 最佳解答 ✨

⓪We have known incurable cases
これがSVOなのは良いですかね

ここから先、その画像で書かれている解釈と自分の解釈はすこし違うように思いました。

まずこのcasesというのは、訳のなかでは「事例」と訳されていますが
実際の英文としては「患者」という"人間"を表す単語としても使われています。(詳細は後で説明します)
日本語でも「患者」と言っても良いところを「症例」「事例」と言ったりすることがありますよね。
似たような感覚で、ここでは「患者」「事例」どちらの要素も持っている感じでこのcasesは読み取れます。

SVOの後ろに、cases を先行詞として
① , (who was) discharged from one hospital
② , to which the deaths ought to have been anounced
③ , and then (who was) admitted into another hospital

という3つの修飾がついています
3つのものをandでつなぐときは
①, ②, and ③と書きます。実際そう書かれていますね。
and "then"というのは、
この3つが横並びなのではなくて、①して②して③したというふうに、順番になっていることを表しています。

①と③は分詞構文に見えるのですが
文法の項目として習う典型的な分詞構文とは少し違って
簡単にいうと(who was)の省略なのです。

そもそも名詞の後ろから修飾する分詞というのは
The dog (that is) running in the park
「公園を走っている犬」
みたいな感じで、
「関係代名詞+be動詞」の省略なのです。
で、これは①③のように
カンマ付きの関係詞(関係詞の非制限用法)でもおこなわれます。

ってことは
⓪の主節のcasesが先行詞になっていて、
その後ろに3つの関係詞節がついているということです。
①③はそれを短縮して分詞の形で書いているけど、
②関係詞の形でしか書けないから短縮していない
ただそれだけのことです。
見かけの形がなんか違うのに①②③がandでつながっているのは、①③も短縮形なだけで関係詞節という意識があるから3つを区別していないのです。

で、
caseが①退院させられて②死が宣告されるべきだった(のにされなくて)③他の病院に入院が許可された
というふうに
①〜③は全て人間の動作ですから
最初に言ったように、
このcaseは「患者(という人間)」を表しているのですが、最初にもちょっと書いたように「事例」という要素も持っていますね。
だからこの長い文の最初のほうにcasesという単語を使って(これから患者の事例を紹介するよ!!)という意識を読み手に持たせて、その後ろ①②③④で事例の経緯を説明しているのだと思います。

そしてさらに
④to die there in a day or two after admission
これは書いてある通り
「結果」のto不定詞なのですが
ここよりもさらに後ろの部分との関係で注意すべきなのは(後述します)
このto不定詞は、⓪ではなく①②③のまとまりについている
ということです。
なぜそれがわかるかというと
「何の結果、入院後1日2日で死んでしまうのか」
ということを考えればいいです。
⓪の結果ではなくて、①②③の顛末・結果だと
誰でもわかると思います。

ここまでを直訳すると
①〜③は関係詞の非制限用法だから
⓪我々は患者(の事例)を知っていて、
①②③その患者はある病院から退院させられて、本来は死亡宣告されるべきだったのにされなくて、他の病院に入院させられた
④そして入院後1日2日で死んじゃった
という感じになるのですが、このままだと
⓪と①②③のつながり方がスムーズでない
①②③を④ともつなげにくい
だから模範解答は
「⓪我々は、[①②③で、④になった] 患者(事例)を知っている」
というふうに意訳しています。

最後の分詞構文
⑤ thereby lowering the mortality rate of the first at the expense of the second
これもthereby があるから「結果」を表すのですが、
④とは違って、⑤は主節⓪につながっています。

⓪我々は①②③④のような患者の事例を知っていて(そういう事例があって)
⑤その結果、最初の病院の死亡率が下がって、第二の病院のほうが上がる

この⑤の分詞構文は①②③とは違って
文法の項目として習う典型的な分詞構文です。
分詞構文は基本的には、主節の全体にかかるものなので
⑤が⓪につながっているというのは自然なことです。

①②③のように
直前の名詞を先行詞として、そこにつながる分詞
(関係代名詞+be動詞の省略)
⑤のように
主節の全体につながる(典型的な)分詞構文

この2つは見かけはそっくりだけど
きちんと区別する必要があります。

ここまで説明したことに沿って
画像の英文と同じように構造をとってみると

We have known incurable cases[①, discharged from one hospital, ②to which the deaths ought to have been anounced, ③and then admitted into another hospital (④to die there in a day or two after admission,)] (thereby lowering the mortality rate of the first at the expense of the second.)

というふうになります。

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