✨ 最佳解答 ✨
助動詞の接続を覚えていれば解ける問題になります。
打消の「ね」は、「ず」の已然形です。
打消の助動詞「ず」は未然形接続です。
完了の「ね」は、「ぬ」の命令形です。
完了の助動詞「ぬ」は連用形接続です。
①「ね」の上に「給ひ」というハ行四段動詞「給ふ」の連用形があります。なので、「ね」は連用形接続の完了の助動詞になります。
②「ね」の上に、「やま」というマ行四段活用動詞「やむ」の未然形があります。なので、「ね」は未然形接続の打消の助動詞になります。
※下にある「ば」は、未然形や已然形に接続する接続助詞です。未然形に接続した時は順接の仮定条件(~なら、~だったら)、已然形に接続した時は順接の確定条件(~ので、~だから、~すると)になります。今回は、已然形の「ね」+「ば」で順接の確定条件です。
1.「ば」は未然形か已然形にしか接続しない。
2.未然形が「ね」になる助動詞はない。
3.よって「ね」は已然形である。
4.已然形が「ね」になるのは打消である。
のように考えてもいいです。
③「ね」の上に、「うけ/られ」というカ行下二段動詞「うく」の未然形+受尊自可の助動詞「らる」の??形があります。「らる」は未然形も連用形も「られ」となるため、見分けることができません。しかし、少し前を見てみると、係助詞の「こそ」があることが分かります。係り結びで結びが已然形になるので、「ね」が已然形であることが分かります。よって、「ね」の時に已然形になるのは打消の助動詞になります。
打消は「ず・ず・ず・ぬ・ね・〇」と活用します。
完了は「な・に・ぬ・ぬる・ぬれ・ね」と活用します。
④「ね」の上に、「思ひ出で」ダ行下二段活用の複合動詞「思ひ出づ」の未然形or連用形があります。
※下二段は「で・で・づ・づる・づれ・でよ」と活用
未然形と連用形の区別が出来ないので、別の方法を使います。
「ね」の下に、「ども」という接続助詞があります。
これは、活用語の已然形+「ども」で、逆説の確定条件(~けれども、~のに、~だが)or逆説の恒常条件(たとえ~ても(やはり)、~ときでも)を表します。「ども」は已然形の接続助詞なので、「ね」は已然形であると分かります。よって「ね」が已然形になるのは打消の助動詞です。
詳しく書いて頂きありがとうございます!理解できました
④に言葉が抜けていたので訂正です。
「ども」は已然形の接続助詞なので→✕
「ども」は已然形接続の接続助詞なので→〇